きなこ

福島県のとある小さな街に住んでいます。 外国に行ったことはたくさんありますが、住んだこ…

きなこ

福島県のとある小さな街に住んでいます。 外国に行ったことはたくさんありますが、住んだことはありません。 私は30歳前半でまず韓国語をある程度マスターし、 40代半ばで英語をある程度マスターしました。 日本にいながら外国語をマスターする方法について書いていきたいと思います。

最近の記事

韓国語マスターへの道(10)「詩人のことば」

原子力災害後、韓国語会話を練習するすべを失い、どうしようかと考えあぐねていたある日、福島市内のNPO法人主催で、韓国のト・ジョンファンという詩人の詩の朗読会に参加することになりました。 Googleで調べていただくとすぐわかりますが、ト・ジョンファン氏は政治家でもあり、文在寅政権では文化体育観光部という日本で言うと文部科学省の大臣を務めていたこともあります。 お察しのとおり、政治的には左派に属する方であり、軍事政権時代には何年も投獄されていたことがあるそうです。 ト・ジ

    • 韓国語マスターへの道(9)「東日本大震災」

      2011年の3月まで、私韓国語学習はおおむね順調に進み、(たぶん)順調に実力も伸びていたと思います。 当時私が住んでいたアパートのすぐ近くに福島大学の留学生用の寮があり、リーマンショックの前後にその寮に住んでいた韓国人留学生(男性)とも仲良くなり、時々飲みに行ったり、時に私の家で一緒に食事したりしながら言語交換もしていました。 その留学生が韓国に帰った後も、いろいろな方が韓国からやってきて交流できていたのですが、そうしているうちにあの大事故が発生しました。 タイトルには東

      • 韓国語マスターへの道(8)「ㅇ(ng)」 と「ㄴ(n)」

        前回の予告では東日本大震災による学習の中断と再開について書くことになっていましたが、ちょっと内容が重くなりそうなので、今回はもう少し軽い内容について書きたいと思います。 「ㅇ」と「ㄴ」。アルファベットで表記すると"ng"と”n”。 韓国語ではこの二つの子音の発音は明確に区別されていますが、日本語で表記するとどちらも「ン」になってしまうため、区別できない方が多いようです。 例えば「明洞」という地名。 これは日本語で表記しようとすると「ミョンドン」になりますが、果たして1つめ

        • 韓国語マスターへの道(7)「Acceleration」

          こんばんは。 前回は一年間東京で働いている間に韓国語が上達していたことについて書きました。 確かに例えば駅で急に韓国の方に話しかけられても、普通に返事を返せるようになっていました。 当時の福島県は、ゴルフ場を訪れる韓国からのお客さんが非常に多かったので、実際に福島に帰ってきてもそれなりに会話をする機会を持つことができました。 しかし、同時に弱点もよくわかっていました。 当時3つ弱点があると分析していました。 ・政治や経済、歴史など、日常会話からちょっと離れると単語がわからず

        韓国語マスターへの道(10)「詩人のことば」

          韓国語マスターへの道(6)「転機」

          前回、韓国料理・居酒屋に通ってお店にいる韓国人や、朝鮮族のホステスさんたちと会話をするようになったことについて書きました。 もちろん、週に2回(以上)通っていましたので、結構会話力がアップしました。特に韓国人のママさんと、一番弟子のアシスタント(こちらは朝鮮族の方でした)には本当に質問をたくさん投げかけました。 ママさんは当時すでに70歳を超えていらっしゃったので、本当は입니다, 습니다を使って話すのが礼儀だったと思いますが、あまり気を使っていると上手になれないよと言われて

          韓国語マスターへの道(6)「転機」

          韓国語マスターへの道(5)

          久しぶりの投稿になります。 本当に、本当に忙しくてなかなか記事を書いている時間がありませんでした。 さて、前回までは「会話」を始めるための「基礎」の部分について書きましたが、ここからは「どうやって会話のマスター」になるかについて、あくまで私の経験を踏まえてお伝えしていきたいと思います。他の方法もあるかもしれませんが、たぶん参考になるところがあると思っています。 本当の本当の最初に韓国語へのとっかかりをつかむために、はじめ私は地元のNPO法人が主催していた韓国語講座に週1回

          韓国語マスターへの道(5)

          韓国語マスターへの道(4)発音

          久しぶりに投稿します。 なかなか投稿できなかったのは、まずは忙しかったのもありますが、実は今回がいちばん重要だと思っており、どのように書いたらよいか、長い間思いあぐねていた所為もあります。 第一回目で書いたような気がしますが、 ここ数回文法的なことにフォーカスしているものの、あくまでこのシリーズは「韓国語(会話)マスターへの道」にこだわろうとしています。 日本の学校における英語教育のように、何年もかけてもちっとも話せるようにならない!という壮大な大失敗から脱したい。 それ

          韓国語マスターへの道(4)発音

          韓国語マスターへの道(3)「変格活用」

          前回、活用形まで書きました。 日本語の「古文」を思い出していただきたのですが、基本的に活用の規則がありつつ、いくつか変格活用があったことを思い出していただければと思います。 韓国語にも変格活用があります。いくつかあります。 今回はそのうち頻度が非常に高い変格活用について書きたいと思います。 「하다」 変格活用の代表格であり、韓国語で最も使われる単語です。 この単語は、第二語基が하,  第三語基が해 になります。 理屈はありません。 とにかくこの形に変化します。 「愛している

          韓国語マスターへの道(3)「変格活用」

          韓国語マスターへの道(2)「活用形」

          突然ですが、日本語の文法はよくわかりませんが確か動詞や形容詞、形容動詞は5段活用するはずです。 それでは韓国語はというと、3段活用しかありません。 ちなみに活用したときの動詞や形容詞の形を「語基」と呼んでいるようなので、ここでもその用語を使います。 第一語基  動詞や形容詞の原型です。辞書に掲載されている形です。 알다(しっている)であれば 다を取り除いた部分の알 쓰다(つかう)であれば、쓰がそれに相当します。 第二語基  説明が少し難しいですが、「もし何々なら」という意

          韓国語マスターへの道(2)「活用形」

          韓国語マスターへの道(1)「ハングルの理解」

          こんばんは。 韓国に留学しなくても、何とか韓国語をマスターするための方法を何回かに分けて書いていきたいと思います。 連載を始める前に、私の紹介をしたいと思います。 福島県の小さな町に住んでおり、現在50代に入りたての男性です。 韓国語の勉強を始めたのが2004年でした。 韓国人と突然出くわして話しかけられても困らないレベルまで到達したのが2006年か2007年ぐらいのことでした。 私が「マスター」と言っているのはあくまで「会話」です。 読み書きも大事ですが、やはり人と人と

          韓国語マスターへの道(1)「ハングルの理解」