見出し画像

韓国語マスターへの道(3)「変格活用」

前回、活用形まで書きました。
日本語の「古文」を思い出していただきたのですが、基本的に活用の規則がありつつ、いくつか変格活用があったことを思い出していただければと思います。
韓国語にも変格活用があります。いくつかあります。
今回はそのうち頻度が非常に高い変格活用について書きたいと思います。

「하다」
変格活用の代表格であり、韓国語で最も使われる単語です。
この単語は、第二語基が하,  第三語基が해 になります。
理屈はありません。
とにかくこの形に変化します。
「愛している」を意味する「사랑하다」は語尾を요で終わらせようとすれば、「사랑해요」となります。

「부르다」「찌르다」「빠르다」
つまり単語の二つ目の文字が「르」がついているものです。
다を取り除いた後の状態が、부르、찌르、빠르ということで陰母音と判定すると不正解になってしまいます。
第二語基は、それぞれ부르、찌르、빠르で問題ありません。
例えば第二語基とつながる「면」(もし~なら)とつなげる場合は、
부르면、찌르면、빠르면となります。
問題は第三語基です。르の前の文字が判断基準となります。
부르다の場合、르の前の文字が부です。부についている母音は陰母音です。
通常陰母音単語を第三語基盤にしようとすれば어をつけますが、この場合は
変則的に부の下にㄹをつけ불とした後、러をつけて불러としたところで第三語基が完成します。요と連結されれば、「불러요」(呼びます)となります。
빠르다の場合、르の前の文字が빠なので、陽母音を含む文字になります。
この場合はまず、빠の下にㄹを付けた後、라を付けて빨라としたところで第三語基が完成です。요と連結されれば、「빨라요」(速いです)となります。

「부럽다」「춥다」「맵다」
つまり다の前の文字にㅂのパッチムが付いているものです。
第二語基の作り方は、例えば上記3つの単語であれば、
부러우、추우、매우となります。つまりㅂを取り除いてから우を付けることになります。
第三語基の作り方は、上記第二語基がベースになります。
우の前の文字が陽母音の場合は第二語基にㅏを付け、陰母音の場合はㅓを付けます。
つまり上記3つの場合は、すべて陰母音なのでそれぞれ
부러워、추워、매워となります。
요とつなげればそれぞれ、부러워요, 추워요, 매워요, うらやましい、寒い、辛いになります。

なお、다の前の文字にパッチムのㅂが付いていても変格活用せず、通常の活用形をとるものもあります。
「拾う」を意味する「줍다」が代表格です。この例外はいくつかしかないので覚えてしまえばいいと思います。(私が今思いつくのはこの単語ぐらいしかありません。)

以上、変格活用について書いてみました。
そのほかいくつか変格活用がありますが、上記3つが少しややこしいものです。ㄹ変格やㄷ変格は割と単純なので、検索すればすぐに簡単な解説がでてきますので参照してみてください。

では次回は、どうしても気を付けなければ通じない発音について説明します。次回説明する「濃音」の発音がネイティブと会話できるかできないかの大きな分かれ道になります。

それではまた!




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?