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韓国語マスターへの道(4)発音

久しぶりに投稿します。
なかなか投稿できなかったのは、まずは忙しかったのもありますが、実は今回がいちばん重要だと思っており、どのように書いたらよいか、長い間思いあぐねていた所為もあります。

第一回目で書いたような気がしますが、
ここ数回文法的なことにフォーカスしているものの、あくまでこのシリーズは「韓国語(会話)マスターへの道」にこだわろうとしています。

日本の学校における英語教育のように、何年もかけてもちっとも話せるようにならない!という壮大な大失敗から脱したい。
それほど文法に詳しくならなくても韓国人と会話での意思疎通ができるようになりたい!ともがき苦しみ、何とか会得してきたものをここで共有したいと強く思っています。

何とか会話を成立させようと藻掻き苦しむなかで私が強く感じたのが「発音」の重要性です。

特に、「싸, 따, 까」といった「濃音」の発音の重要性と、「오と어」「으と우」の違い、そして最後に「요」の発音がかなり重要だと私は個人的に考えています。
それぞれ順を追って解説していきたいと思います。

◎濃音
 살と쌀を韓国語初級の方に発音してもらうと、(あえてカタカナで書くと)同じく「サル」と発音する確率が90%ぐらいになりますが、ここを発音し分けられないと、韓国人に通じなくて何回も聞き返されたりして、だんだん自信を失ってしまい、学習意欲も減退するということが多いように思います。
   皮膚や(人間の)肉・肉体を表す「살」は、そのまま「サル」といった感じで発音すれば通じます。しかし、お米を表す「쌀」の場合は、「サ」の音を発音する前に小さな「ン」を発音する必要があります。なかなかカタカナで書きにくいのですが「ンサル(ンは本当にかすかに発音する)」と発音します。
 他の濃音もまったく同じです。例えば「汗」を表す「땀」はカタカナで書けば「ンタム」といった感じになります。最初は思いっきり「ン」を発音して、徐々に「ン」の音を小さくしていけばよいかと思います。この「ン」は実際には本当に微かにしか発音されないので、最後には本当に微かに発音するようにしてください。
 韓国ドラマを見ていると次のフレーズがよく出てきます。
 どちらもきれいに発音すれば通じますが、きちんと「ン」が入っていないと残念ながら通じないと思います。

① 까 먹었어   (わすれちゃった、度忘れした)
② 똥 쌌어?  (うんちしたの?)

◎오 と어
 どちらも日本語にはない発音です。カタカナにしてしまうとどちらも「オ」ですが、どちらも日本語の「オ」の発音ではありません。
오の場合は、(割と大げさに)唇を尖らせてから発音します。
어の場合は、日本語の「ア」を発音する形(口を開けた形)でもって「オ」と発音します。カタカナ表記では「オ」と書かざるを得ませんが「ア」にかなり近い音になります。
上記に関連して、요,  여 (どちらもカタカナにすると「ヨ」)についても、前者は口をとがらせて、後者は口を開けてそれぞれ「ヨ」の音を発音します。

◎으と우
  これもまったく同じ発音は日本語には存在しません。으の場合、口を一文字にして、つまり口の両端をできるだけそれぞれ右左にひっぱって「ウ」と発音します。カタカナの「イ」を発音するような口の形で「ウ」を発音するといったほうがわかりやすいかもしれません。
 これに対して우は口を(大げさに)尖らせて「ウ」と発音します。
 Netfixで一時期すごく人気があったドラマ「이상한 변호사 우영우」の場合は「우영우」ですので、前後の「ウ」は口を尖らせて発音する必要があります。

◎요の発音について
 さきほどちょっと書きましたが、요の場合、基本的に口を尖らせて「ヨ」と発音する必要があります。しかし、もしこの요が、「です」の意味として文末についている場合は、例外的にほとんど「여」と同じように、口をあけたまま「ヨ」と発音します。
 「こんにちは」を意味する「안녕하세요!」も、最後の「ヨ」を口を尖らせて発音するとかえって不自然になりなす。口を開けたまま「ヨ」と言ったほうがずっとネイティブの発音に近くなります。(個人的にはそう思っていますし、実際私もそのように発音していますが、そちらのほうがずっと自然に会話ができます。)

他にもいくつか発音上の注意点はありますが、上記がとてもとても大事なポイントです。

次からは、私が実際に韓国に留学も駐在もせず、どのように韓国語をマスターしたか少しずつ書いていきたいと思います。日本にいながらにしてマスターできます。特に最近はインターネットの力を借りて!

それではまたお会いしましょう!



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