見出し画像

父の威厳を示せ! ー近い将来「次男に掛けられたい」プロレス技2選ー

何が好きって?


ねえ。


プロレスが好きなんですよ。

うちの次男坊が今、諸事情で毎日家にいるんですよ。


私は定休が水曜日なんですけど、ママが仕事に行った後は当然彼と2人きりになるわけです。


で、この2人は我が家において「旺盛なファイティングスピリットを持つ」上位2名になります。


で、この血の気多めな2人を一定時間同じ場所に置くと何が起こるのか?


答えは明白ですよね。


そうです。


『闘い』が始まるんですよ。


まあ、彼は譲らないですよねえ。テレビを。



「おいK。さっきから何時間見てるのさ。こっちはたまの休みだっていうのに、テレビのひとつも見せてくれよ」


「やだよ」


「やだよ?ちょっとぐらい見せろやい」


「黙れ、小僧!」


「父親に向かって『小僧』とはなんだよ。俺の方が44個上だぞ。てか『小僧』から『小僧』呼ばわりされたくないんですけど小僧」


「黙れ、小僧!」


「なんだ、その『小僧』一点張りは。だから俺はもう『小僧』じゃないっつってんだろうが小僧!」


だいたいこの『小僧無限ループ』からの「お約束の」取っ組み合いに発展します。



この後の次男との5分程度のじゃれ合いは、彼の私への態度は一旦置いておくとして、『プロレス好き』の私にとっては楽しい時間です。


親バカで恐縮なんですけど、次男はなかなかの格闘センスの持ち主でして、


椅子の上からジャンプしてのドロップキックは私の『癇に障る場所』を絶妙に捉えてきますし、キック&パンチもなかなかに正確なうえ、痩せてて骨張っているせいかそのひとつひとつがいちいち痛いんですよね。


そんな次男ですから、あと何年かすればなかなかにリアルな『プロレスごっこ』が出来るんじゃないかとふんでいるんです。


しかし相手はあくまでも子供ですから、私が彼に技を「掛ける」のはコンプライアンス的に問題があるかと。


ただプロレスは奥深くて、『受けの美学』という概念が存在します。


それは、


「対戦相手の技をすべて受け切り、相手の良さを引き出した上で勝つ」


というものです。


そこで私は「ハッと」気付いたわけです。


じゃあ、息子の技をすべて受けてやろうじゃないかと。


そうしたら、久しく諦めていた『父の威厳』たるものを彼に示すことが叶うのではないかと。

考えましたよ。


『父の威厳』を示すにふさわしい厳選の2つの技を。


では、ご紹介致します。


☆ピープルズエルボー(ザ・ロック選手)


エンターテイメントに重きをおくアメリカンプロレスを象徴するような、ザ・ロック選手の「魅(見)せる」プロレス技の代表格。


ザ・ロック選手。今やハリウッドの大スターとなったドウェイン・ジョンソンさんと言った方が、皆さんにはわかりやすいですかね。


まずはどんな技か見てみましょう。


「ダウンしている相手に対してロープ間を1往復してから肘を落とす」


という技になります。


これは武藤敬司選手の『フラッシングエルボー』のオマージュってのも日本人として嬉しいですね。


見てて爽快じゃないですか?


『受け側』の選手のリアクションも様々で、特に動画の最後に被弾しているジョン・シナ選手のそれはダメージ具合が伝わってきて、かなり秀逸だと感じます。


えっ?


「いやいや。往復中に逃げられるでしょ!」

「あまり痛くなさそうじゃない?」


という声が聞こえてきましたが・・・。


ちょっと待ってくださいませ。


そういった無粋なことを言い出さずに楽しむのが、プロレスの『鉄の掟』となっております。


まずはその声をグッと飲み込んでいただきまして、『技の美しさ』にフォーカスしてみてください。


やり方はこちらになります。


どうです?


やってみたくなりますでしょ?


私も『受ける側』の技量も問われるこの美しき技を次男から華麗に受け、『威厳』を見せつけてやろうではありませんか。


☆足4の字固め(リック・フレアー選手)


続きましては、私が1番大好きなプロレスラーのリック・フレアー選手の得意技『足4の字固め』です。


リック・フレアー選手は、前述の『受けの美学』を体現する代表格レスラーの1人ですね。


ホント彼。試合の途中まで超「やられ」まくるんです。


ただそこからが彼の真骨頂で、ダーティーな手も織り交ぜつつ徐々に巻き返し、最後は必ず王座を防衛するんです。


「引き分けや反則負けでも王座は移動しない」というルールも最大限活用してきます。


そんなフレアー選手は、前述の『やられ芸』が見事なのと、ダーティーな戦術も駆使するせいで、初見ではあまり強く見えないんですよ。


「このチャンピオン、弱くね?」と。


ところがどっこい。


プロレスの試合をたくさん観戦し、その奥深さを知れば知るほど、彼の強さ・偉大さがわかってくるんです。


いわゆる『大人味』のプロレスラーなんです。


脱線しました。肝心の『足4の字固め』の話をしますね。


私は小学校時代からの通算ですと恐らくは500戦くらいの『プロレスごっこ』をこなしているのですが、その中で体感として1番「痛かった」のがこの技になります。


まあたくさん「掛け」ましたし、「掛けられ」もしましたよね。


地味な見た目にして、効果は抜群。


先ほどの『ピープルズエルボー』の対角に位置するこの技も、私の『威厳』を示すにはもってこいかと思います。


で、この技には面白いオプションもついてくるんですよ。


『足4の字固め』。


実は掛けられた状態で『掛けられている側』がリバースしますと、まさかの『掛けている側』も痛くなるんです。


『掛けられている側』ももちろん引き続き痛いんですけど、ここもまた面白いところで、


リバース後に『掛けている側』が大げさに痛がることで、攻守逆転したような演出も出来るんです。


スゴいオプションでしょ?


実際にめちゃくちゃ痛い上に、こういった『掛けている側』と『掛けられている側』の阿吽の呼吸次第で、よりこの技の魅力が増すんです。


この『高度なやり取り』を、是非次男と繰り広げたいんですよ。


彼のポテンシャルならそれは可能と期待していますし、『受けの美学』で『威厳』を示してやろうと思います。



以上、圧倒的な熱量と長さでお送りしてきましたこちらのお話。


大丈夫だったでしょうか?


今、四方八方から


「なんのはなしですか?」


という声が聞こえてきた気が・・・。


いや。幻聴ですね。


長文にお付き合いいただき、誠にありがとうございました。


アデュー😊


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?