「きゅんきゅん」スキル
2人して、ニコニコしてるんですよ。
いや、違うな。
もとい、
2人してニヤニヤしてるんですよ、ママと長男で。
いや、これでも違うな。
もとい、
2人『だけ』でニヤニヤしてるんですよ、ママと長男で。
うん。しっくりきた。
なので、「どうしたの?」って私が聞いたんですよ。
そうしたら、2人して「メールのやり取りが楽しかった」って言うんですよ。
で、「どんな内容だったの?」って聞いてみたんですよ。
ところが、2人して「ないしょ~」って言うんですよ。
「ないしょ~」って。
おかしくないですか?
ねえ。
そういえば、その日ママの仕事終わりに「お疲れ様~」ってLINEしたんですよ。
そうしたら即、「心震える楽しい1日だったよ~」って返ってきてたんですよね。
なるほど、なるほど。
さては、息子が「我が愛しの」ママをきゅんきゅんさせやがったのか?と。
えっ!
「もしかして、息子さんに大人げなくジェラシー感じちゃってます」ですって?
はい、そうですが。
何か問題でも?
我が家は共働き。
そのため、来月に小学2年生になる長男には、ゆくゆくは「一人での留守番」などが出来るように、近い将来携帯電話を持たせようと考えています。
その前段階として今、タブレットで妻とのメールを練習しています。
で、冒頭に書きましたように、この頃随分楽しそうなんですよ。
「ないしょ~」とか言われると、人間、俄然気になってくるじゃないですか?
かといって、親子夫婦といえどもメールの内容の『覗き』はご法度です。
で、息子がママにメールを打った後に遠目から『送信一覧』を見たんですよ。
そうしたら、上から下までびっちり物凄い件数の履歴だったんですね。
「Yちゃん(長男)。めちゃくちゃメールしてんじゃん?」
「うん。中は見ないでよ!」
「見ない~。見ないよ~。そんなにたくさんママにメールすることあんの?」
「あるよ(キッパリ)。だって僕はママが大好きだから、伝えたいことがいっぱいあるもん。パパはママが大好きじゃないの?」
「おいおい。何言っちゃってるのさ。大好きに決まってるがな。見てたらわかるでしょうよ」
「でもそんなにママとしゃべってないし、そうは見えないよ」
「・・・」
確かに長男にそう言われると、強くは言い返せないんですよねえ。
彼は本当にマメ。
「ママは世界で1番可愛い」
「ママの美味しい料理を毎日食べられるなんて、僕は本当にしあわせ者だよ」
みたいな、私に言わせれば「歯の浮くようなセリフ」を、常日頃からあざとくなく心から発することが出来ています。
そんな彼が「きゅんきゅん」させているのは、実はママばかりではありません。
以前、母のこんな投書が新聞に掲載されたんです。
長男。うまいこと言いますでしょ?
ばあちゃんのハートまで「きゅんきゅん」させていたんです。
こんな風に長男は、『きゅんきゅんスキル上級者』としてすくすく成長しています。
妻の結婚当初の10年前と今の写真を見比べてみると、明らかに今の写真の方が「いきいきと美しく」なっています。
これはやりたい仕事(助産院)が出来ていることと、息子たちがマメに愛情を「行動と言葉」で彼女に伝えているからなんだと、今回気付きました。
そんな息子たちに比べて、私はというと。
家に帰って、お風呂沸かして、洗濯たたんで、皿洗って、お布団を敷いて。
それだけで「どうよ、ママ」ってな感じで、ばっちり愛情表現出来た気になっていました。
『言葉』。
圧倒的に足りてなかったです。
そんな人間がやすやすと『愛妻家』を名乗ってはいけませんよね。
ここは反省しまして、まずは「愛妻家への地盤固め」として「きゅんきゅんスキルのアップ」に努めます。
たとえ難敵の息子たちが立ちはだかろうとも、「ママの1番」を譲る気はさらさらないですからね。
ただ、長男との「きゅんきゅんボキャブラリーの差」は如何ともしがたい現状なので、恥を忍んで一旦頭を下げ、彼に師事を仰ごうかと思います。
絶対負けませんぜ~、Yちゃん。
頑張れ、口下手アラフィフ夫!
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