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マーベルズ レビュー - テンプレ的なシナリオだけど最後だけは最高の繋がり

映画タイトル: マーベルズ(原題:The Marvels)
ジャンル: 
スーパーヒーロー
監督: 
ニア・ダコスタ


概要:
キャプテンマーベルの続編。
キャロル・ダンヴァース (キャプテン・マーベル)とモニカ・ランボーは、それぞれある調査を行っていた。
調査中にカマラ・カーンを含めた3人は入れ替わってしまう。
3人は、力を使うたびにお互いの場所が入れ替わる理由を解明するためにチームを組む。


脚本/ストーリー:
コミカルな部分や、笑いを誘う部分は非常に良かった。
ブリー・ラーソン(キャプテン・マーベル)、テヨナ・パリス(モニカ・ランボー)、イマン・ヴェラーニの化学反応のおかげで、雑然としたストーリーとごちゃ混ぜな色調の変化にもかかわらず、すぐに楽しむことができる。
敵役が前作の生き残りであり、戦闘力も弱く動機も微妙だったので、もっと肉付けが必要だった。


視覚効果/映像:
正直TVシリーズとしてやるなら良いが、映画館のスクリーンで見るには小振りな映像。
歌の惑星の戦闘は良いものの、ボスが弱いせいかアクションシーンが微妙で盛り上がりに欠ける。
この辺りの勘所はTVシリーズの作り過ぎによる弊害な気がする。


音楽/サウンドトラック:
相変わらず局所で使われる壮大な音楽がかなり良い。
歌で会話する星が謎すぎる。「マーベルズ・ザ・ミュージカル(笑)」は本当に必要だったのだろうか。


感想/総評:
良くも悪くもテンプレ的なシナリオ。
傑作ではないものの楽しい時間を過ごす事が出来る作品。
3人のシナリオが分岐する事によって、シナリオに幅を出している。
X-MENのマルチバースの方向性が広がった部分は非常に良かった。
逆にドラマとの繋がりは辟易とさせられた。
MCUの最新作はレビューに関して意見が分かれる。


オススメの観客:
マーベル作品を見ている人と、X-MENが好きな人は見るに越したことはない。


あくまで個人的な感想:
海外での公開初動の興行収入が振るわない通り、世界的に「スーパーヒーロー疲れ」と「ドラマシリーズとの繋がり」の影響が出ている感があります。
特に映画なのにも関わらず、映像効果がイマイチ。
キャラクターとしてのキャプテン・マーベルは好きなものの、本作品は期待していませんでした。
しかし、最後のサプライズは賞賛できます。
現在米国でまたストライキが起きているため、制作はストップしていますがX-MENのリブートが本格的になりそうなのは期待大。

アクションは部分的に良かったものの、ストーリーはTHEテンプレでした。
マーベルは時間をかけて基本に立ち返る必要があるように思います。
作中の「マーベルズ・ザ・ミュージカル(笑)」は公開されるべきではなかったでしょう。


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