見出し画像

クリスマスから考えるブランド戦略と文化の話【サンタは本当は緑色だった】

クリスマスまで3週間を切りましたね!テナアダムのたなです。
タイトルの通り、今日はクリスマスをテーマにブランド戦略について考えてみたいと思います。電車でちょこっと読める長さですので、是非読んでみてください☺️

有名なお話ですが、クリスマスではお馴染みのサンタクロースは、元々緑色の服を着ていました。昔はサンタクロースに対するイメージは、国や地域によってかなり違っていたそうです。

1931年(昭和6年)、コカ・コーラがクリスマスキャンペーンとして制作した広告によって、赤い服を着た、白髭の陽気なおじいさんのいわゆる”サンタクロース”が描かれました。以降、コカ・コーラの世界進出に伴って、このサンタクロースのイメージもあわせて世界的に定着していったそうです。

画像1

企業の戦略によって文化として定着し、商品が売れるようになる...まさにブランディングの大成功例と言えますよね!
今回は、同じような事例をいくつかご紹介させていただきます!

①ハロウィンパレード|ディズニー

現代の日本では渋ハロという言葉ができるほどハロウィンパレードやイベントが浸透していますが、世界での期限はニューヨークで行われる世界最大級のハロウィンパレード「ニューヨーク・ヴィレッジ・ハロウィン・パレード」が起源とされています。

こちらは1974年に始まったパレードですが、1970年代日本ではまだハロウィン文化は浸透していませんでした。
そんな中、1997年東京ディズニーランドが初のハロウィンイベントを開催し、それが毎年規模を拡大しながら行われていく中で少しずつ浸透していったようです。

ディズニーという世界観の中で豪華なパレードを行うからこそ、顧客に「ハロウィンだから仮装してディズニーに行きたい!」という気持ちを起こさせるのかもしれません。

②ポッキー&プリッツの日|江崎グリコ

日本国民ならCMなどで知る機会も多い、ポッキー&プリッツの日。私も学生時代、ポッキーゲームが流行っていたので印象に残っています。笑

由来は、ポッキーとプリッツの形が数字の1と似ていることから、平成11年(1999年)11月11日に第1回の記念日として認定されました。いわゆる「記念日マーケティング」と呼ばれるマーケット戦略のひとつです。

グリコは記念日に認定するだけでなく、2019年には「ポキプリフェス」を開催しました。ポッキー派・プリッツ派に分かれてそれぞれのチームに出されたお題をTikTokに投稿し、投稿数の多さを競うイベントです。
2021年には仲間と「〇〇組」を作り、「Say Pocky!」の掛け声で笑顔の写真を撮影してキャンペーンサイトに投稿するイベントを開催しています。

実際、消費者インサイト研究所が「ポッキー&プリッツの日」を意識して、11月11日にこの商品を購入しましたか?というアンケートを取ったところ、回答者の7割が「はい」と答える結果となりました。

スクリーンショット 2021-12-06 17.13.10

【参照】消費者インサイト研究所:記念日を意識して購入したのは○%!「ポッキー&プリッツの日」の実態調査

③バレンタインデー|メリーチョコレート

メリーがバレンタインを始めたのは1958年(昭和33年)。
その年の1月、メリーの社員がパリに住む友人から受け取った一通の絵葉書がきっかけでした。そこには「こちらパリでは2月14日はバレンタインデーといって花やカード、チョコレートを贈る習慣がある」と書かれていました。

これをチョコレートの販促イベントに結びつけられないだろうかと考え、2月12日~14日の3日間、都内百貨店で日本初のバレンタインフェアを行いました。しかし当時バレンタインデーを知る人はなく、50円の板チョコレートが3枚と20円のメッセージカードが1枚、たった170円の売り上げでした。
【参照】株式会社 メリーチョコレートカムパニー:メリーバレンタインの歴史

調べてみたところ、メリーチョコレートがバレンタインデーの創始者のようです。翌年の1959年、メリーチョコレートはハート型チョコレートにTOFROMを描いた贈り手と相手の名前を入れるサインチョコレートを発売し、斬新なアイディアが注目を集めバレンタインデーは徐々に知られるようになりました。

ただチョコレートが斬新だっただけでなく、メリーチョコレートは当時の社会背景も上手く掴んでいると思います。

1959年頃は女性週刊誌が次々に創刊され、女性のライフスタイルが見直されていた時代です。その流れの中で、『女性が男性に1年に1度愛の告白ができる日』というメリーのキャッチコピーは女性の心を強く捉えました。

まとめ|適切なブランディングは文化になる

いかがだったでしょうか?現在では当たり前の文化も、過去の企業のブランディングによって生まれたものが多いことが分かりますよね!

ただ企業の独りよがりの発信でなく、時代背景も考慮したブランディングが大成功の秘訣のようです。

テナアダムでは適切なブランディングからデザインまで一気通貫で行っておりますので是非一度お問い合わせくださいませ!

以上、テナアダムのたなでした!
ちなみに、今回の記事のサムネイルはカラーパレットの記事を参考に制作させていただきました笑(ずみさんありがとうございます!)

この記事が役に立った!と感じていただけた方は、是非スキしてブックマークしてくださいね☺️
お読みいただきありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?