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芥川賞と直木賞の違い知ってる?

突然ですが、芥川賞と直木賞の違いってご存知ですか?
結構知らない人が多いなって思いまして、今回はそのあたりについて書いてみたいと思います。

実は私、国語が好きで好きで…
大学は文学部に進み、日本文学を専攻してました。ちなみに当時の将来の夢は国語教師でした。
結局は先生になっておりませんが…orz


さて、話を戻しましょう!

芥川賞と直木賞の違いについて。

芥川賞:新進作家による純文学の中・短編作品が対象
直木賞:新進・中堅作家によるエンターテインメント作品が対象

となっています。

簡単に言うと芥川賞は「純文学」、直木賞は「大衆文学」なんです。
さてさて、ここで純文学とか大衆文学ってなんぞや??
ということになりますよね…。

ズバリ!!
純文学はエモい!
大衆文学はオモシロい!

です。


純文学というのは、「娯楽性」よりも「芸術性」に重きを置いた小説のことなんです。作家それぞれが文学とはどうあるべきか?文学とは何なのか?を追求した作品なんですね。
読んでいて「この表現は美しいなぁ…」とか「心に沁みてくるなぁ…」なんて感じながら、読み終えた時になんとも言えない感情を求められるのが純文学という訳です。

人の心というものはなかなか割り切れないもので、合理的な理由があるからそう行動するとかじゃない!そもそも理由なんてなく動いたりするものなんだ!みたいなものですよね。
これが純文学が描いているものです。

こうしてみると、再び「つまりどういうこと??」となってしまいます…。
なので、純文学はひとことで言えば「エモい」作品ということです。

一方、大衆文学というのは、内容性を重視するものです。
ストーリーであったり、話の展開であったり。つまりは、続きが気になって仕方ないから一気読みしちゃった!!というように、読み手を楽しませることが大きな目的のひとつなので、起承転結がしっかりしていたり、分かりやすい言葉で書かれていたりするのが特徴だったりします。
だから、大衆文学をひとことで言えば「オモシロい」作品ということです。


ちなみに芥川賞も直木賞も、受賞者には正賞として懐中時計、副賞として100万円が贈られます。
なんで懐中時計??と思うかもしれませんが、両賞の創設者である菊池寛が、当時高級であったため懐中時計を選んだと言われています。

純文学は作品の特性上、よく分からん!読みづらい!みたいに捉えられがちで、大衆文学の作品の方が商業的には売れる傾向にあるんですが、純文学作品の中には、美しい言い回しや心の状態を鋭く喩えた表現など素晴らしい文章が溢れています。
純文学にも触れてみたら、新たな境地が拓けるかも??です。

ちなみに、大衆文学の中にも芸術性が非常に高い作品はたくさんありますし、厳密な線引きは難しいのが事実だと思います。
どちらの作品の方が高貴だとかの話ではありません。あくまでジャンルの違いです。

以上、芥川賞と直木賞の違い知ってる?でした!


私たちテナアダムでは、経営=デザインという考えのもと、お客様の想いをカタチにする仕事をしています。
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