天敵に打ち勝て!

こんにちは。
先日で前期試験日程が終了しました。
ここからは通称「魔の2週間」と呼ばれるゾーンに入ります。

「魔の2週間」とは前期試験日程から前期日程の合格発表、ひいては後期試験日程が始まるまでの2週間のことを言い、多くの受験生が前期試験終了の安心感から後期試験の準備を忘れて遊び呆けてしまうことから、そう呼ばれています。

たったいまPCで「魔の」と打とうとして「まの」と入力したら「真の」と予測変換されました。
受験生として油断することなく学習に取り組むべきなのに、ついつい遊んでしまうような、学習者としての姿勢が試されるこの2週間は、ある意味「真の2週間」なのかもしれません。

泣いても笑ってもあと2週間程度です。
油断せずに最後まで走りきりましょうね。

さて、今日はそんな「魔の2週間」を来年(再来年、もしくはもっと先に)走る運命にある皆さんと、どうすればモチベーションを下げずに頑張れるのかを考えていきたいと思います。

受験生として暮らすことは、端から見ている以上に精神的ストレスがかかります。
例えばそれは、夏休みなどの長期休みになった時に、もう進路が確定して遊んでいる同級生を見た時、または勉強しているのに全く成績が上がらず不安になる時などです。
後者は一般に志望校の偏差値が高ければ高いほど多く見られるので、「偏差値の上昇負荷」と呼びます。

そのようなストレスフルな毎日を2週間どころか1年近く(それ以上)過ごすことは大変です。
それではどのようにすればこの日々を突破できるのでしょうか。

答えは「スパーリングパートナーを見つける」ことです。
ひたすら打ち込み続ける対象を見つけるという意味では「サンドバッグ」と言い換えてもいいかもしれません。
つまり、勉強面でのライバルを見つけようということです。

〜ライバルがいるということ〜

まず始めに、ここまで読んだ上で、受験勉強は個人戦なのに、ライバルがいて何が良いの?と思った方も多いと思います。
なので、ライバルがいることのメリットを並べてみました。

・モチベーション維持、アップにつながる
・勉強面でも高め合える
・孤立しないで済む

やはり、ライバルがいることのメリットはなんといってもモチベーションアップに繋がることです。
私は、「負けたくない」という気持ちは受験勉強においてとても大事だと考えています。
「負けられない相手」がいるだけで、挫けそうな時でも負けん気から頑張れたり、一刻も早く相手の知らないことを知ろうとできたりします。

また、具体的に学習する上でも、ライバルがいるかいないかで到達点が変わってくることもあります。
僕はよく世界史や日本史の一問一答を友人と出し合ったり、授業中の英単語テストの点数を競ったりしていました。
自分に妥協を許さなくなる」という点がポイントです。

高みを目指す人は同時に孤高でもあるものです。
その時に例え別の山に登っているとしても、今も登山を続けているライバルがいるのだ、という事実があなたの孤独感を和らげてくれます。
受験は長期戦ですから、精神面での安定も大変重要になります。

〜ライバルの見つけ方〜

では、ここから具体的にライバルをどのように作っていくのかをお話しします。
ライバルと言っても、具体的にあなたの周りにこのような人がいるのかどうかが分かりませんので、目安程度に見ていってください。

まず、これは大前提でもありますが、基本的にある集団を相手にする時には、まず一番自分から距離の近い人の背中から見て行くと良いと思います。
そしてその人を抜かしたら、次に頭の良い人、というように「ライバルを乗り換える」わけですね。

「一番成績の良い人」でも良いのですが、その人とあまりにも距離が離れすぎている場合は、あまりライバル関係を感じることができず、ただ憧れるだけ、妬むだけに終わってしまう場合があります。
自分でも勝てる可能性がある」からこそライバルなのであって、そうでもない人たちは眼中に入れるべきではありません。

その上で、周りに東大や京大などの難関大学を目指す人がいる場合は、その人をライバルとすると良いでしょう。
いない場合は、各教科で一番成績の近い人をライバルとして臨むと良いでしょう。

さてそれでは、「周りにも全く相手になるような人がおらず、難関校を目指すような人もいない」人の場合はどうすればよいでしょうか?

これは難しいのですが、僕の場合は「その教科を担当している先生を驚かすことができるようにしよう」と考えて、頑張りました。

普通の高校生レベルでは高校の先生を抜かすことは無理です。
まがりなりにもその教科を教えられるほど学習したプロフェッショナルですから、専門分野で勝利することは難しいでしょう。

その代わりに、その先生に一泡吹かせられるような、出来の良い回答や考えを披露できるように頑張ろうと思いましょう。
先生にもよりますが、普段のあなたの実力を知っている先生であればあるほど中々驚かないものです。
その先生を驚かせるには、それこそ満塁ホームラン級の良い回答を作成する必要がありますよね。

逆に、先生に回答を見せて唸らせたときの快感は物凄いものがあります!
もしも周りの学生にライバルとなるような子がいないのであれば、これもオススメです!

僕は共栄学園高等学校という高校出身で、全く進学校ではなく、東大を目指すのは僕1人で、しかも僕が合格したら学校の歴史上3人目になるというレベルでした。
ですので志望校を同じくするようなライバルはいませんでした。
感覚でいうと、MARCH進学で「すごい!」早慶で「ヒーロー」東大で「伝説」というレベルです。

世界史や数学では自分と同じくらい、もしくは自分より出来の良い人(数学のライバルは理系でしたが)はいたので、それらの科目ではその人たちをライバルに頑張りました。

ただ、実力が均衡していても相手が闘争本能をむき出しにして来なかったりするとライバルとして感じにくいですよね。
実際、僕も英語、日本史では、同じくらいの成績をとる人はいたものの、ライバルと呼べるような人柄ではありませんでした。

なので、先述した「先生を驚かせる」という方法を実践していました。
先生が厳しく、中々褒めてくれなかったことも、この方法を僕に取らせる一因となりました。

英作文や英文和訳、英文要約に論述など、1日に何枚も答案を作ってはすぐに職員室に持って行って添削を受けました。
今思えば、一枚一枚持っていくのはあまり効率が良くないなとは思うのですが、それぞれの答案を持って行く時に、次に先生がどんな反応をするのかが楽しみで、まるで小さい頃、親に新しいゲームソフトを買ってもらった後のようにワクワクしながら向かって行ったものでした。

また、相手の反応を見ながら繰り返して添削を受けることで、作成した答案の出来の良さについてなんとなくわかる様になりました。
これは個人個人異なると思うのですが、僕の場合は自分で「できた!」と思ったときほど、ミスを(大抵はケアレスミス)していて、「全然できなかった……」と思ったときほど、わりかし出来が良いという法則がありました。

なので、自分で解けたと思っても油断せずに一度全体を見渡す癖がつきました。
試験本番などもこれに大いに助けられました。

模試の成績表などで上に載っている人を相手にするのも良いですが、それはあなたがそのレベルに手が届くようになってからの話です。
受験は「自分と同じレベルの相手を倒す知的スポーツ」です。
自分よりもレベルが上の相手、下の相手は相手にしなくて構いません。

そういう意味では、志望者の中で自分がどの位置にいるのかを偏差値表示してくれたりする東大模試などは大変参考になります。
あなたが相手にするべきは、全国数十万の受験生ではなく、東大を受験する数万人の中の、その中の自分と同じレベル帯にいる数千人〜数百人程度の人たちであることを明らかにしてくれるわけです。

〜まとめ〜

ライバルはモチベーション維持のためにも重要ですが、東大を目指すとなると周りに東大受験生が少ない環境などでは特に中々ライバルが見つからないということも多いと思います。
そのような時には、教科ごとに見つけたり、先生を相手にしたりして、とにかく自分よりも優れている人を見つけてその人を追いかけるようにしましょう!

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