高1高2必見!現役東大生の実戦向け暗記術特集
こんにちは!布施川天馬です。
いよいよ受験勉強もラストスパートがかかりました。人によってはもう全て終わってしまって、結果待ちかもしれませんね。
今日の記事は、「暗記科目の取り組み方」についてです。
特に現在高校1年生、2年生の人によく読んでほしい記事です!
暗記を制して、全科目で勝利を掴みましょう!
ちなみに、僕は「ドラゴン桜」公式noteの方で「現役東大生の『分からない』を具体化する勉強法」というタイトルで連載も行なっていました。
現代文、古文、英語、数学などの勉強法については、そちらに記事を載せてあるので、ぜひ勉強の際の参考にしてみてくださいね。
〜はじめに〜
皆さんは「暗記」と聞くと、どのようなイメージを持つでしょうか?
単語帳とにらめっこ、電車の中でやるやつ、眠くなってくるやつ、色々とイメージできると思いますが、多分「退屈」とか「面倒」みたいな印象が大きいと思います。
先に言っておくと、確かに暗記は面倒で退屈なものだと思います。(暗記が大好きな人がいたらごめんなさい!)
色々な工夫をしたおかげで、今では僕は暗記がとても得意になりましたが、それでも進んでやろうとはあまり思いません。
しかし、難しいものか?と言われれば僕はNOと答えます。
今日は、そもそも暗記って何?というところから、暗記が難しくない理由と、そうするための方法をお話ししていきます。
〜暗記ってなんだろう?〜
「暗記する」とは一体なんでしょうか?
どうすれば「暗記した」と言えるのでしょうか?
結局、「暗記する」っていうのは、「覚える」ってことと同じです。
「そんなの当たり前だよ!」と思われるかもしれませんが、実は違います。
例えば、あなたの好きな歌手の新曲が出たとしましょう。
その曲をずっと聴き込んでいれば、あなたはきっとその歌詞を自然と口ずさめるようになるでしょうし、カラオケで歌えるようにもなるでしょう。
この時、あなたはその曲の歌詞やメロディーを「覚えて」いますね?
では、その時、あなたは少しでも「覚えよう」と思って曲を聞いていたでしょうか?
多くの人は、そのような意識などなくとも、しばらく聞いているうちに「覚えて」しまうと思います。
または、女優や俳優の名前でもいいですよね。
誰か気に入ったタレントがCMなどに出てきたときに、その人の名前を言えるということは、その人の名前を「覚えよう」とした結果なのでしょうか?
人は自分が思うよりも自然に「覚える」ということを行います。
それは無意識的に、しかし確かに生活の中の一部として行われる動作です。
それでは、これと英単語の暗記や歴史の用語の暗記などとは一体何が違うのでしょうか?
このメソッドを応用できれば、きっと自然に暗記が可能となるはずです。
歌詞やメロディー、タレントの名前と、英単語や歴史用語などで異なっているのは、「日常的にあなたがそれに触れているのかどうか」です。
今は音楽配信サービスも充実していますし、TV以外にも様々なメディアがありますから、歌を聞く機会、タレントを見かける機会は生活の中に散らばっています。
しかし、英単語や歴史用語となるとそうはいきません。
あなたが触れようと思ったときにしか、出てくることはありません。
また、人は興味がないものには中々目を向けられないものですから、これは英単語や歴史用語について興味が向かなければ難しいでしょう。
〜「覚える」のコツ〜
では、どうするか。いっそのこと、逆に考えてみましょう。
英単語や歴史用語について積極的に興味が持てるように工夫してみるというのがよいと思います。
例えば、これは僕がやっていたことなのですが、英単語って結構ゲームや漫画などにカタカナ語として出てくることが多いんですよね。
僕はゲームや漫画が大好きだったので、そこから意味をとって、「あぁ、なるほど、この前覚えたあの単語の意味に掛けているわけだな」などと考えたりしていました。
例えば、「サンダー」という魔法や技、キャラクターがゲームに出てきたときに、「サンダー……?あ!Thunderのことか!」と納得できれば良いのです。
そこから、"Thunder=雷"と言ったように結びつけられるとよいとおもいます。
実は、暗記というものは暗記すべき量を減らせば楽であると、一概に言えるものではありません。
一対一で縛るのはあまり得策ではなく、上の例のように、むしろ情報量を増やした時がいい場合もあるのです。
例えば、歴史用語の場合だと、僕が受けていた歴史の先生はみんな話好きで、色々と歴史上の人物や事件のエピソードを話して下さる方でしたので、それを積極的にメモしたり覚えたりしていました。
そして、家に帰ってからそのエピソードをもう一度自分で整理し直すわけです。
感覚としては「撮りためたドラマをもう一度見る」みたいな感じでした。
僕は音読しないと思考が整理できなかったので、ずっと部屋に籠って1人でブツブツと言っていたのですが……笑
このようにして、まずは興味を持つことが大事です。
さらに、その興味や関心が薄れないために、一つの情報に対してラベリングを行うと、その情報がより印象付いて、逆に忘れにくくなる場合があるんですね。
例えば、次のような状況を考えてみてください。
あなたはある人の写真を見せられて、「これは"〇〇さん"です」などと名前を言われたとします。
その人の顔と名前を、果たして10日後まで覚えていることができるでしょうか?
そのままだと難しいかもしれません。
でも、例えば「これは、あなたの父親と母親の共通の友人で、△△株式会社で専務を務めていて、無類の犬好きとして有名な"〇〇さん"です」と言われればどうでしょうか。
こうすると、写真一枚に対して沢山の情報を付加することができ、脳内で情報が検索しやすくなります。
暗記系の勉強法で「一問一答(問→答え)をできるだけではだめ、その逆(答え→問い)まで答えられるようにしよう」というのは、すなわち色々な情報を付加することで、その情報に価値を与えて、理解を深めながら忘れにくくするということなんですね。
そして、第二には、忘れないように定期的に小まめに暗記し直すことが大事です。
エビングハウスの忘却曲線という有名なグラフがあります。
簡単にいうと、だいたい3日くらいで人間は覚えたことを忘れてしまうという実験データが存在するのです。
なので、だいたい3日くらいを目処に、暗記したことについては必ず復習するようにしましょう。
暗記は質も大事ですが、とにかく頻度が大事です。
一度にこなした量や時間ではなく、小まめに何度も触れるほうがずっと効果的です。
〜暗記の方法〜
最後に、暗記の方法についてです。
3種類オススメの方法があるので、ぜひ試してみてください!
まず、どの方法にしてもですが、何か用語を暗記するときには、理解しながら覚えるようにしてください。
難しいことを言っているなぁ…と思うかもしれませんが、具体的には「単語とその意味の両方を覚える」ということです。
そんなの当然だよ、と思われるかもしれませんが、意外とこれが出来ている人は少ないです。
「ある物体が速さを変えずに、同一直線上を動く運動」のことをなんというでしょうか?
と言ったときに「等速直線運動」と答えられる人は多いと思いますが、
「等速直線運動」って何?
って言われた時に、自信を持ってその意味を答えられますか?ということなんです。
これだけはしっかりと守って暗記をしていってくださいね。
それではこれから、3つの方法を書いていきます。
1. 音読する
これは読んだ通りで、教科書や渡されたプリント、英単語などを音読します。
その時に注意して欲しいのが、「教科書を丸々そのまま読む」のではなく、「自分の言葉で言い換えながら読んでいく」ということです。
そうすることで、教科書に書かれた「用語」が、段々と自分の使える「知識」となっていきます。
2. メモリーツリーをかく
メモリーツリーというのは、ものすごく簡単に言うと、用語と用語を関連させた図のことです。
僕がやっていたのは、ある適当な用語(例えば「織田信長」)をルーズリーフの真ん中に書いて、そこから連想できることをその周辺にどんどん繋げていく、と言うものでした。
これは厳密にはメモリーツリーとは言えるか分かりませんが、それの亜種と言えるでしょう。
そして、中心から広がっている周辺の語句からも同じように連想できることをつなげるようにします。
出来上がったものを見ると、それぞれの単語からたくさん枝が出ているように見えませんか?
なので、メモリー"ツリー"と呼ぶのですね。
3. フラッシュカードを使う
今では暗記カードとも言いますが、定番の方法ですよね。
ただ、ここで"普通"に使うと面白くないので、僕のオリジナルの方法をお教えします。
まず、おもて面に単語を、裏にはその意味を書きます。
そして、1日目は普通に単語から意味を答えていくのですが、ここからが重要で、2日目は裏からやっていきます。
つまり、意味から単語を答えていくわけですね。
このようにして「奇数日…単語→意味」「偶数日…意味→単語」と言うようにするわけです。
そうすると先ほど述べた忘却曲線のギリギリのところで復習もできるので大変オススメです!
〜まとめ〜
さて、今回は少し長くなってしまいましたが、暗記について僕の行っていた秘密の方法を全てご紹介しました!
ただ、これらの方法も肌に合わない、という人もいるはずです。
それは当然のことで、上記したのはあくまで私の考えた私に一番合った暗記の方法なので、無理にこれらにこだわる必要はありません!
ただ、これを参考にするなどして、より皆さんに合った形の良い暗記方法を考えて頂ければと思います。
特に受験生の人たちは勉強も大詰めですが、基本単語や事項の復習を怠らず、基礎からしっかり固める意識を忘れないようにいきましょう!
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