Zaim の要望改善フロー - Asana x GTD で要望を整理する #Zaim
どうも、Zaim のデザイナーをしている、あきです。
デザイナーといっても、データ検証 〜 施策立案 〜 デザインと広くやってます。
今回は、Zaim の要望改善のやり方について書いてみます。
目次
はじめに
要望改善のフロー
1.収集
2.整理
3.実行
おわりに
はじめに
Zaim では、ユーザーさんの意見をすごく大切にしています。ユーザーさんからのフィードバックには、ヒントが詰まっているので、すべて目を通すようにしています。以前はミーティングを開いて、毎月、みんなで議論していました。
しかし!
このやり方は、すごく時間がかかる & 結論まで到達しないことが多かったので、やり方を変えました。いまは、Asana で管理しています。ミーティングは一切なし。
〜 要望改善のフロー 〜
1. 収集 - すべての要望を一箇所に集約
まずは、すべての要望を一箇所に集めます。要望は、お問い合わせ、レビュー、社内など、発生元を区別せず一箇所に集めます。
要望集めのポイント
収集のときは、「これって役に立つかな?」「すでにある要望かな?」などは一切考えず、とりあえず未検討に放り込んでいきます。要望の影響度や優先度は、次の整理フェーズで考えるので、ここではとりあえず大量の要望 = 改善のヒントを集める、を大切にしています。
ちなみに、ユーザーさんからの要望は都度、サポートチームの方が、Asana に登録してくれています。このあたりは今後自動化できればな〜と思います。
2.整理 - やる / いつかやる / やらない
収集が終わったら次は要望を整理していきます。要望は最終的に三つに振り分けます。最終的な振り分けは、担当が決めますが、基本的に全社員で意見を出し合う運用になっています。
振り分けのサンプル
最終的な振り分け(GTD 風)
1. やる
改善するもの。スケジュールを決める。
2. いつかやる
アイデアとして保管しておきたいもの。やる、を消化しきったら確認するもの。定期的に見返すもの。
3. やらない
やらないもの。なんとなく便利そう、で機能追加しない。
整理のポイント
1. みんなでコメントする
全社員が気になる要望に、自由にコメントできます。「この要望に共感する」「この要望は対応難しそう」などなど。コメントの過程で対応が変わることも、よくあります。
ちなみに、要望改善の担当だけは、全部の要望をチェックしてコメントを残します。
コメントのサンプル(対応が変わった例)
2. 判断基準を共有する
要望は以下三つの視点をもとに対応を決めます。設定はかなりざっくり。細かく設定すると、それだけで一日が終わる。
判断基準 - 三つの視点
1. 重要度
KPI や UX に大きな影響を与えそうなもの
デザインチームが決める。
2. 緊急度
不具合ではないが早めに対応したほういいもの。
サポートチームが決める。
3. 開発難易度
どれくらいの工数がかかりそうか。
開発チームが決める。
3. 実行 - プロトタイプ作成とリリース
やる、と決まった要望は以下二通りのフローにわかれます。
1. すぐに issue 化して着手
改善範囲が狭く小さめな修正。UI/UX の大きな変更がない場合は、開発チームがすぐに対応してくれます。
2. プロトタイプで検証
UI/UX への影響が大きいもの。仕様が大きく変わるものはプロトタイプを作成してテスト。テストはユーザーではなく、社内の数名にお願いします。社内テストでも、かなり問題点が発見できるのでおすすめです。
実行のポイント
どちらの場合も、Asana で進捗管理します。Zaim の場合は、進捗をサブタスクで管理しています。GitHub でも管理可能ですが、Asana にまとまっていたほうが、非エンジニアも進捗を把握しやすいので、このやり方にしました。
また、議論と進捗管理が同じ箇所にあるので、途中から議論をみた人も、経緯や背景を理解しやすいメリットがあります。
進捗管理のサンプル
〜 おわりに 〜
まとめ - Zaim 版要望改善のポイント
1. プロセスを分割する
収集、整理、実行の三つのフェーズにわける。一つのことに集中する。
2. みんなで決める
自由に意見を言う。誰かが決めたから従うはよくない。
3. リリースまで見届ける
Asana で進捗共有。リリースまで、みんなが責任をもって見届ける。
今回は、最近取り組んでいる要望改善について書きました。
が..!
みんな初めてのやり方なので、うまくいかないことも多々あります。
大きなプロジェクトがやってくると、ルーチンワークの要望改善になかなか集中できない問題も起きがち。悩ましい。。
ただ、Zaim はユーザーさんとの距離感を大切にしているので、今後もすべての要望をチェックする、をずっと続けていきたいと思います。
おわりのおわりに
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では、