やりたいことよりも、やりたいことの種を探そう
こんにちは。
パーソナルコーチの牧野彰邦です。
noteでは、自分らしい生き方をするための、具体的な方法や、ヒントを発信しています。
今日は、「やりたいことよりも、やりたいことの種を探そう」というテーマでお話したいと思います。
目標は立てるべきなのか?
「先に目標を立てなさい」
って言われると、「うっ…」と尻込みしちゃうことありませんか?
「10年後の理想の自分をイメージしましょう。そこから逆算して、今何が必要かをリストアップして、それを1つずつこなしていけばいい。」
って言われても、10年後なんてリアリティがなくてイメージできなくて、なんだか自分がダメな気がしちゃったことありませんか?
かつて僕は、目標を持てない自分に、すごくコンプレックスがありました。
目標がイメージできないのは、がんばりが足りないからだ。
やりたいことが見つからないのは、才能がないからだ。
頭でっちかちに考えているだけで、所詮口先だけのやつなんだ。
こんな風に考えてしまい、自分のことを否定してしまうクセもついていました。
目標を立てること、将来の理想の姿をイメージすることは、本当に大事なことなのでしょうか?
これは、半分当たっていて、半分違います。
目標を持つべきかどうかは、そのとき自分が置かれている状況によるのではないか、と今は考えるようになり、すごくラクになりました。
いったい、どういうことでしょうか?
目標を立てるべき時とは?
例えば、あなたが人生初の海外旅行に行きたくなったとします。
息抜きしたいから。
友達がとても楽しそうにお土産話を聞かせてくれて、うらやましかったから。
自分を見つめ直したくなったから。
理由やきっかけは何でもいいです。
それよりも、もし、本当に行くのであれば、決めなくてはいけないことがありますよね。
どこに行くか?
いつ行くのか?
誰と行くのか?
予算はいくらか?
海外旅行の経験がないあなたが、これらのことを何一つ決めないまま、海外に行くのは難しいでしょう。
そして、何より重要なのは、そもそも本当に海外旅行に行くと決めているかどうかです。
いつか行こう、程度の気持ちであれば、日程や予算も、なかなか決まらないはずです。
だからこの場合、「海外旅行に行くと決める」=「目標を立てる」ことで、あなたは自分が望む方向に、自分自身を導いてあげられるのです。
目標を立てることで、海外旅行が現実味のあるものとなり、あなたを突き動かしてくれます。
このように、「やりたいことの種」とでも言いましょうか、何かぼんやりとでも、やってみたいことがある場合は、しっかりと目標を立てることが大事になるというわけです。
目標を立てる必要がない時とは?
では、目標を立てる必要がないときは、どんなときでしょうか?
それは、考えすぎてしまっているとき、言い換えると、「自分が何をしたいのかすら分からない」というときです。
コーチングをしていると、クライアントさんからの相談で多いのが、「やりたいことが分からない」というテーマです。
このテーマは、ありがちで、且つ、なかなか答えが出しにくいです。
過去の経験や、日常生活のなかから、ヒントを探すという方法もありますが、この方法では、クライアントさんにとって腹落ち感のある答えが導きにくいと感じています。
なぜなら、やりたいことは、今まで経験したことがないことの中にある可能性が高いからです。
なので、いくら過去や日常を振り返ったところで、これから自分がやりたいことを見つけ出すのは難しいでしょう。
だいたい、やりたいことが分からなくて困っている人は、現状に満足していない人であり、自分が夢中になれるものを見つけることで、この現状を打破したいと考えている人です。
過去の経験や、今までのやりかたでは、自分を満足させられないので、新しい何かを求めているわけです。
つまり、やりたいことに出会うには、1つでも多く、新しい経験をすることが鍵なのです。
まずは、やりたいことの種に出会うことから。
ここでもう一度、目標を立てるべきか否か、という話に戻ります。
そもそも目標というのは、自分のなかに「やりたいことの種」がある場合に立てるべきだ、というお話をしました。
先程の海外旅行の例の場合で言えば、息抜きしたいとか、自分を見つめ直したいなどの理由やきっかけとなるものが、先にありました。
しかし、「やりたいことが分からない」状態のあなたは、「やりたいことの種」を持っていない状態です。
その状態で、無理に目標を立てようとすると、無理やり自分を押さえつける、ごまかす、もしくは、目標を立てられない自分を否定し始めます。
そうではなく、まず「やりたいことの種」を持つべきなのです。
これなら、やってみてもいいかな、ちょっと興味があるかな、程度のことに、なるべくたくさん出会うことです。
それには、まず行動してみることです。
やりたいことの種は、過去の自分、今までの自分の延長線上にはありません。
自分のなかに変化を起こしましょう。
とても簡単なことでいいのです。
いつもと違う店に入ってみる。
普段買わないような本を買ってみる。
好みじゃないメニューを注文してみる。
そんなちょっとしたことが、やりたいことの種との「偶然の出会い」を引き起こしてくれるのです。
「行動が先、目標は後」
ぼくは、独立をするときに「行動指針」を決めました。
その1つに、「行動が先、目標は後」というものがあります。
これはまさに、やりたいことの種に出会い続けるための工夫です。
行動してみないと、やりたいことは見つかりません。
やりたいことが見つかったとき、目標は自然と立てたくなるはずです。
目標は無理に立てなくてもいいのです。
行動が先、目標は後。
自分のハートに従って、まず行動してみましょう。
というわけで、今日は、「やりたいことよりも、やりたいことの種を探そう」というテーマでお話ししました。
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パーソナル・コーチ
牧野彰邦
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