【vol.2】TENTIAL CEOとテレシー 代表が語る急成長企業のダイナミズム~立ち上げから急成長を実現した仕事の極意とは~
こんにちは。SP対談 vol.1に続き、コンディショニングブランド「TENTIAL(テンシャル)」を運営する株式会社TENTIALの代表取締役CEO 中西裕太郎氏をお招きした、テレシー代表川瀬とのスペシャル対談の模様をお届けします!
vol.1では、これまでの軌跡として、お2人の出会いのきっかけから、「サッカー」という共通点に焦点を絞った際のそこから通ずるビジネス思想、創業当初の貴重なエピソードやその中で感じられた手ごたえ等、過去にフォーカスしたエピソードを元におふたりの経営哲学についてお話を伺いました。
vol.2では、焦点を過去から現在へ移し、2社間の初のお取組みとして実施されたリカバリーウェア「BAKUNE」のテレビCM実施を経てのご感想やテレシーを選んで頂いた理由、直近新体制となった両社の今後の意気込みや展望についても話を伺っていきます。
▶セクション4/5:2社間のお取組みとして、テレビCMの実施を経て
Q:BAKUNEのテレビCMにおいてテレシーを選んだ決め手とは?
中西氏:
実は、最初は別の企業と議論をさせていただいていたのですが、これまでの稲垣さんとの関係性もありますし、せっかくならば信頼のおける企業とご一緒したいなと思っていた中で、社員の皆さんの誠実さや真っ直ぐな姿勢から、結果的にテレシーに一本化させていただく形となりました。
また、戦略などの細かな内容もそうですが、特にテレシーのカルチャーがすごく好きだなと思い、楽しく一緒に成長できるのではないかと思えたのも大きいですね。経営者は数字も作らないといけないですし、世の中も良くしないといけないという難しさがある中で、ただ数字を作ることよりも社会にとって良い事業を一緒に考えてくれる方々が多いのは、テレシーの圧倒的な強みだと思っています。
川瀬:
2022年10月に新しく「家庭用遠赤外線血行促進用衣」が一般医療機器のカテゴリに新設されたことで、おそらく今後競合他社からも似たような機能をもつプロダクトが出てくるところかとおもいます。その中で、誰が第一想起をとっていくかということは非常に重要です。今着ているTシャツもそうですが、実際にTENTIALさんの商品を購入してみて、デザインはもちろん品質もとても良い、これはマスに受け入れられる商材だというのはすぐにわかりました。つまり、伝えるべき良さをきちんと伝えることができれば絶対に勝てると思ったので、「第一想起をとっていきましょう」とお伝えしました。そこからはジブンゴト化ですね。一度着てしまえば、我々はもう仕事をジブンゴト化してしまうので。(笑)
例えば、部署が異なると、ミッションやKPIが異なるため、その折り合いをどのようにつけていくか、というのは、どの企業さんでもある課題かと思います。TENTIALさんも、まさにそのようなことがありました。経営的な優先順位を元に、その折り合いを付けていかなければならないため、中西さんにご連絡させていただいたら、「今日だったらいけます」となりまして。確か土曜日の夜だったのですが、急遽社内の関係者も集めていただき、テレカンで一緒になって議論することができ、適切な意思決定をすることができたのではないかと思っています。
中西氏:
懐かしいですね。テレビCMをやるべきか否かという判断は僕らにはない知見なので、最終的な意思決定をする上で、あの時にテレシーに「今やらないとダメだ」という話をしていただけたのは、記憶に強く刻まれています。これでダメなら仕方がないでしょと思うことができました。
また、テレビCMをやるというのは今までかけてきたコストとは全く違うものだったので、株主をはじめ様々なステークホルダーへの説明が必要です。その説明方法については経営者としては一つ悩んだポイントでしたが、そこに対しても安心感をもってサポートしてくれました。今回のプロジェクトは1回きりではなく継続していくものなので、伴走者としてとても心強いなと改めて思った瞬間でした。
Q:テレシーがマーケティング支援を行う中で大事にしていることは?
川瀬:
先にも話したことと重複しますが、僕らができることは、クライアントの皆さんの“お手伝い”なので、一生活者として「このプロダクト、サービスは何が受け入れられるだろうか」という視点はいつも大事にしていて、真剣に考えさせてもらっています。
もちろん、いわゆるマーケティングにおいての教科書的な戦略も含めてサポートさせていただく一方で、冷たい言い方に聞こえるかもしれませんが、どこまでいってもプロダクトおよびサービスがしっかりしていなければ一時的にプロモーションで売上が伸びた、としても絶対にそれは続きません。そこだけはクライアントの皆さんに真剣に向き合っていただきたいなと思っています。
プロモーションは魔法ではないので、生活者の目をごまかすことはできません。マーケティングにおいて大事なのは、いかにして継続的に売れる仕組みをつくっていくか、ですので、テレビCMを一発やって当ててやろうなんてことは思わないでいただいて、プロダクトに対して一緒になって真剣に向き合っていただけると僕らとしてもやりがいもありますし、そんな企業様を僕らも末永く支援させていただけるとありがたいなと思います。
▶セクション5/5:新体制の目的と今後の展望
Q:今年2月にリブランディングを実施された旨を拝見いたしました。
背景や経緯をお聞きしてもよろしいでしょうか。
中西氏:
今回のリブランディングに伴い、元々使っていた丸のロゴを変更しました。創業当時は「ポテンシャルをアップデート」ということで、人のポテンシャルをサイクルで捉え、丸の形にしていました。
一方で、丸のロゴだと印刷時に丸の形が潰れてしまったり、自分たちでさえどれが本物の丸か分からなくなってしまったりすることもあったりと、コントロールがなかなか難しいところがありました。また、色のグラデーションもWEB上では表現できるものの、印刷物には思うような色が出ない等の問題があり、今後のブランディングで一から見直すことになった中で、シンプルに「T」を軸に据えることになりました。
また、「T」のロゴにも意味がありまして、TENTIALの歴史を表現すべく、従来の丸ロゴを真っ直ぐに伸ばして折り畳んでいます。そのため、オフィス入口に設置した「T」のオブジェもあえて立体的にしました。はじめは反対の声も大きかったのですが、ここはかなりのこだわりを持った点です。ブランドカラーは人肌に触れるものや、環境を表現するような色にし、それぞれの色味にも想いが込められています。
そして、お気づきになったかもしれませんが、実は今いる部屋にはDynamicという名前がついています。対談の冒頭に僕らが大切にしているMission / Vision / Valueのお話をさせていただきましたが、TENTIALには3つのValueがあります。Dynamic / Essential / Buddyです。Dynamicは変化に対してダイナミックに挑戦していこうということ。ただ、挑戦するだけだと壁にぶつかることもあるので、Essentialに本質を追求し、商品も本当に良いものを作っていこうということ、最後に一人では大きなことは成し遂げられないので仲間であるBuddyと一緒に乗り越えていこうというこの3つです。
何か新しいことを始める時に、「Dynamicなのは良いけれど、Essentialさが欠けているよね」といったように、時に良いブレーキになることもあるので、この3つの共通言語のバランスをとりながら過ごしています。この言葉があるからこそ、会社の規模が100人、500人、1000人となったとしても、価値観や文化が大きくズレることなく進んでいけるのかなと思っています。
Q:テレシーも今春から新体制になりましたが、今後の意気込みや展望は?
川瀬:
新体制になるにあたって、結局僕らは何をしているんだろうというのを突き詰めて考えました。その結果として出てきたのが、僕らはいわゆる営業職のことを“ビジネスプロデューサー”と言っていますが、そのビジネスプロデューサーがマーケティング領域をメインにクライアントさんのコミュニケーションをサポートさせていただくことで、クライアントさんの事業を成長させていくサポートをしていきたいというのが会社としてやっていることである、というのが改めて明確になりました。
ただ、さらに掘り下げて考えた時に、僕ら自身もこの世界の一人一人の生活者でもあるので、自分達の生活のためにも良いことをしたいという想いがあります。でも、僕らはBtoBの事業だからそれはできないとなった時に、クライアントさんの製品が本当に良いものであると信じられるのであれば、その製品やサービスを支援することが、日本に対しても社会に対しても良いことをしていることになるのではないかという考えに至りました。
今まではテレビCMの会社といったイメージがあったと思いますが、企業様の成長支援をして社会に貢献していきたいというニュアンスが伝わるように、より人にフォーカスして、人がサポートしていくという様子を伝えていけると良いなと、まさに今実行している最中です。
Q:色々とお伺いさせて頂き、ありがとうございました。
さいごに、それぞれの会社に期待することなど、一言いただけますでしょうか。
中西氏:
僕らのようなBtoCブランドで、この10年で地位を確立したブランドはそう多くないと思います。だからこそチャレンジする意味がありますし、今回のテレビCMは大きなインパクトをもたらすことができたので、この先5年、10年が経って今を振り返った時に、僕らがそういった存在になっていたいです。これからまだまだチャレンジは続きますが、お互いに成長をしていけたら嬉しいです。
川瀬:
僕自身も愛用しているサンダルやBAKUNEといったように、今も既に良いプロダクトが多くありますが、これからは世の中を、日本を代表するウェルネスカンパニーとして、身に着けるプロダクトのみならず、ウェルネスという分野をコアに生活をサポートするような様々な展開・拡張をして一層強いブランドになっていくと思うので、大変期待しています!
中西氏:
ありがとうございます。
広告はやはり大きな力を持っていて、瞬間風速を吹かせられる業界なので、本質的に良いものが正しく広がっていくといいなと思っています。そして、消費者が自由に選択できるよう、 マーケティング業界全体が正しい方向へ向かっていく、その先導者になってほしいと願っています。
2回にわたってお届けしてきました今回の対談、いかがでしたか?偶然にも前回の鈴木選手との対談と共通して“サッカー”の話題が多く登場しましたが、また違った視点でサッカーなどのスポーツがビジネスに通ずる部分を垣間見られた他、そこに“モノづくり”という視点も加わったことで、TENTIALさんが手掛ける商品の魅力はもちろんのこと、テレシーが目指すお客様との関係性や企業としての想いにまで広がるお話を伺うことができました。
良い商品やサービスが一人でも多くの方に届くように、テレシーとして今後もお手伝いをさせていただければと思っております。最後までお読みいただきありがとうございました。また、次回の投稿をお楽しみに!