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日本縦断歩き旅《新潟➡富山編》2日目  『丸い虹』

朝3時に起きる。

深夜に目が覚めたが、筋肉痛で身体が動かなかった。
これは旅の疲れというより肉体労働の疲れがまだ残っている感じだった。

足の疲れもあるが、腕の疲れがまだジンジンとして残っていた。


短めにサウナに入り。
ストレッチをやる。
狭い自宅やテント内では出来ない為、今のうちにやっておく。
おかげで、身体が軽くなった。

仕事からバタバタとして旅の支度をしたため。
道具を洗ったりしておく。

ホテルの朝食をお腹いっぱいに食べる。

最近はもっぱら サラダ攻めから始める。
普段高くてあまり食べないから、この機に食べておく。

胃が小さいままだったせいか、食べきれずになって、味噌汁で流し込む。

お腹いっぱいなのにデザートはしっかり食べる。


お腹いっぱいで動けず、チェックアウトギリギリまで寝る。

どうしてもホテルに泊まるともったいなくて出発が遅れる・・・。

前日の「内野西が丘駅」まで電車に乗る。
相変わらず工事中の新潟駅は複雑で迷う。

車中、可憐な女性の寝顔に見とれる。
春だからか水色の服がおとなしくも鮮やかだった。

内野西が丘駅を降りて、
いよいよ本格的に歩き旅が始まる。
昨日と違い荷物が重い。

日差しが強く感じた。
花々がまぶしく咲いていた。

この日は海岸沿いを歩かず、県道沿いをあるき。
しばらくすると、歩道が狭く、車が多くなってきたので、外れて畑道を歩くことにする。

思っていたより道が悪く。つながっているか心配になる。

どんどん道が悪くなる。
砂は足が埋もれ疲れるし、
砂が靴の中に入ると気持ち悪い。

いよいよアスファルトが見えなくなってくる。

昔の職場の連絡くる。
不透明な部分が多かったが、
なにもかも、順調に動き始めようとしていた。

俺以外、すべて順調に思えた。

旅の為に始めた新しい仕事も、
身体が追いつくのか、
頭が追いつくのか、
人間関係を築けるのか。
すべて不安でしかなかった。

この旅も、まだまだ先も長く。
途中でやる意味を見失いかねない。

そんな事を考えながら歩いていた。

途中で臭くなってきて、畑の肥料かと思ったら、
牛の放牧地があった。
実験的な放牧地のようだ。


快晴が続き。飛行機雲がいくつも飛んでいた。
太陽を見上げると丸い虹がかかっていた。
しかも、二重に。


古民家だろうか屋根がでかい。


減速の為なのか、回るタイプの交差点見かける。
信号をなくす為なのだろうか?

山にぶつかり、いよいよ平坦な道から険しくなっていく。
途中ヘビを見かけた。
狭い歩道で避けて通るのが怖かった。

冬に地図をみて、思い描いていたトンネルが見える。
冬は色々と重なり辛かった。
そんな時、地図を見ては旅を想像した。
その、地図で見ていた旅にいる、歩いている。


トンネルは拍子抜けな程、短かかった。

青い海。奥に見えるのは佐渡島だろうか。

トンネルを抜けてから電波が入らなくなった。
人気が無いファンタジーのような風景。

ポツンと銅像があった。

不思議な地形。

絶壁のトンネル。

トンネルの手前に、珍しい浜が。

横に小さなトンネル、
人が通るには屈まないといけない。
何のためだろう?
旧道だろうか?


猫!

すこし民家があったあと再び山の中へ。


トンネル。今度は長そうだ。

取引先の連絡も入っていて、そちらも順調そうだった。
順調ではない俺が、
こんな歩き旅をしていていいのか。
心細い気持ちでいた。
今までの仕事も
新しい仕事も
この旅も、
全てやっていくしかないのだが、
乗り切る、勇気が弱っていた。

味方、
味方を付けなければ。
心細く、ついない物ねだりする。

車が少なく涼しく快適なトンネルだった。


24度らしい。
そういえば気温の記録はとってない。

奇岩、名前は見当たらない。
なんて名前つけよう。


ひたすら歩く。
もっと先まで歩く予定だったが、
この先は泊まれそうなところがなさそうなので、
早めに切り上げることにした。


夕飯に公園前の和食ダイニングに入る。

高そうで焦る。値段は高くついた。

うまい!けど少ない。高い。
軽く入るようなところじゃなかった。

雨が降りそうなので、公園でテントを張らせて貰うことに。

公園前の施設の人に、野宿する事を一言入れに行った。

予報では雨が降る予定だったので、
目立つが屋根のある所にテントを張らせてもらった。

旅は始まったばかりだが、
昔ほどの情熱と勇気が弱っていて、
心細い気持ちで、
雨に打たれるテントで寝た。




この日歩いた距離 22km

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