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日本縦断歩き旅《島根⇒佐賀編》3日目『杉とジャンボカレーと温泉と』仁万⇒久代


前夜は風が強く眠りが浅かった。
5時に起きて、テントを早めに畳む。
テントを畳んだ後はゆっくり朝食をとった。
前日にお湯を魔法瓶に入れていたが、さすがに冷めていて60度くらいになっていたと思う。カップ麺にいれて使ったがぬるく、3分以上待ったが硬さが残る。
自販機で温かいコーヒーが飲め、両手で握って身体を温めてから飲んだ。

結局、施設の管理人らしき軽自動車を一台見かけたきり、誰も見かけることなく過ごせた。
私にとってはとても快適な公園でありがたかった。

6:00頃に出発して歩道が狭い道を歩く。

にゃんこ

国道沿いに歩けばいいものを、
車を避ける為に山道を選んでしまう。

車も人も少ない道に入り、
気分がよくなるものの、
この後、道が険しくなり辛くなる。

だんだん道が散らかりはじめて、
カートの滑りが悪くなる。
坂道も続くカートを引く力が重くなってくる。

やがて杉の残骸が増えてくる。
重度ではないものの花粉症持ちなので、観ているだけで花が垂れる。
3月に仕事していた時は鼻水がすごかった。
この時は4月初旬で少しは落ち着いてきてはいた。

おぞましい数のスギ花粉の残骸。
目まで痒くなる。

後で調べて知ったが、
日本の杉は木材としての利用は高く、
しかも、動植物の環境にとっても良くないらしい。
専有面積も多い割に人にも環境にも有害な存在と知る。

さらに、杉の植え替えには100年以上かかる。

日本を歩いてきて廃屋に次ぐ、日本の課題を目の当たりした思いがした。

一山超えて、一旦平地に出る。

もう一山登らねば。

焼き物の里に着く。

野宿で風呂に入ってないので近くにあるらしい温泉に向かう。

温泉を見つけて、
荷物を整理して入店。

湯元のほうがいいと思って入ったが、地元の常連客が入る施設なのか、
受付のおばあさんが、なにか聞いても塩対応だった。

中は簡素な施設だったが、
湯元だけあって温泉は濃くて、鍾乳洞のような層ができていた。
温度はとても熱く、熱すぎて少ししか入れなかった。

温泉街を描いた画家さんの展示があった。

温泉街を歩いていて、他の温泉施設の方が観光客には入りやすそうだと感じた。

船員が集まるかどうかはおいておいて、
刺さるコピーの求人広告をみかける。

この辺りで選挙が始まっているらしく、このあと選挙カーに多々遭遇する。

カエルを見かける。

道の駅に立ち寄る。
食事ができないので、腹が減っていたが我慢してなにも買わずに通り過ぎる。

『道』という珈琲舎に立ち寄る。
評判のいい店で並んでる人が数名。車は満車で人気店らしかった。
お腹が減っていたので、どうしてもここで食べたくて20分並ぶ。

入店出来てひとまず安心。
内装がいい。

カツカレーを注文。
大ボリュームですきっ腹にはありがたい。

米が多く、最後ルーが足りなくなった。
だが米がいい、水の良さのせいもあるのかも。
研ぎ方だろうか、コメの後味に渋みがゼロでツルツルと喉に通る。
ルーは食べやすい、すこし辛さがあるが汗をかくほどではない。
カツは肉厚。地元の肉らしい。ややパン粉の主張が強く肉の味が埋もれる。
油の問題かもしれない。

コーヒーも美味しかった。
フルーティとかコクとかよりも、
エメマン系の苦味を楽しむタイプに感じた。

カップがとてもよく。
まず、見た目がよいのだが。口触りがとても良かった。
口元の外壁のくびれが舌ざわりがよく、
絶妙に舌の奥へのコーヒーの滑りがよい。

今まで飲んだコーヒーカップの中で一番良いと思ってしまった。

トンネル用の押しボタン。

街の中に入る。
前日が雨で距離を稼げなかったのでもう少し歩く事に。

家賃三万!

巨大なモニュメントを発見。

独特な施設を見かける。
食事ができないか様子をみるも営業してなかった。

この日はまだ曇りで雨が降りそうなため、屋根があるこの辺りで野営できないか様子を見ることに。

屋根があるところをいくつか見つけて、一安心。
人もいないそうなので、この辺りで野営する事に。

野営地が見つかると安心感が増し。
あたりを散策。
巨大な施設があるが営業してなさそうだった。

巨大施設のそばでの野営も考えたが、
夜な夜な管理者から立ち退きされるのも面倒なので、風が強いが浜辺よりに野営する事にする。



この日歩いた距離 39km

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