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そこそこ長い文章を、迷わず、止まらず、一気に書ききるコツ――記事の「設計図」を作る

たまにはマガジンを購読してくれている人の役に立つエントリを書こう、ということで、今日は僕なりの「文章を書くコツ」について。

僕が普段どれくらいの速度で文章を書いているかというと、一般的なネットニュースでだいたい30分~1時間くらい、速報なら10分以内、長いもので数時間~1日といったところ。もちろん長めのインタビューなんかはこの限りではないけど(香川のパブコメ検証のやつはさすがに2日にまたがってしまった)、だいたいこれくらいの速度で書けると、Webライターとして「食っていける」という感じがしますね。何日もかければ誰でもそこそこ整った文章は書けるけど、プロとして食べていくには当然スピードも必要になってきます。

とはいえ、僕も最初から安定してこのペースで書けたわけではなくて、駆け出しのころは途中で筆が止まったり、構成に悩んで8割方できた原稿を全部捨てて最初から書き直したりして、1本のレビュー原稿を書き上げるのに20時間とかかかったりするのもザラだった。迷わずに最初から最後までストンと書ききれるようになったのはここ10年くらいの話で、じゃあなんでそれができるようになったの? というのが今日の本題。

一言で言うと、書き始める前に「設計図」を作るようにしたからです。

間違っても「とりあえず」書き始めてはいけない

「設計図を作る」とは、言い換えれば記事の「構成を考える」ということ。

文藝春秋・村井さんのこのエントリでも書かれているけど、「書き始める前に、記事の構成を作る」というプロセスはものすごく大事で、そして初心者ほどこの工程をおろそかにしやすい。

特に、絶対にやってはいけないのが「とりあえず書き始めてしまう」ということ。はっきり言いますが、ダメです。

昔の自分「うーん、何書いたらいいかまだ固まってないけど、とりあえず書き始めればなんとかなるだろう」

なりません。

昔の自分「この流れで面白くなるかなあ……まあ、書いてるうちにいい着地点が浮かぶだろう」

浮かばねえっつーーの!!!!!!

他にも、僕がよくオススメしている、元ナタリー・唐木元さんの「新しい文章術の教室」ではこの工程を「プラモデル化する」と表現している。

初心者にいきなり丸太とノミを渡して「これで芸術作品を彫れ」と言ってもできないけど、プラモデルだったら、説明書に沿ってパーツを組み立てていくだけで、誰でも完成品を作ることができる。いきなり丸太から彫ろうとしないで、まず書きたいパーツを組み立て順に並べて「プラモデル化する」のが大事だ――ということですね。

とにかく、この「まず構成を作る」という工程はめちゃくちゃ大事で、これが自然にできるようになると、短い記事でも長い記事でも、途中で迷ったりせずに最後までスッと書ききれるようになる。自転車に乗るようなもので、一度できちゃえばあとはスイスイ行ける。

でも、じゃあ構成ってどうやって作ったらいいの? というのを有料部分で具体的に説明します。

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