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「登場人物が全て古代ギリシア人だったらストーリーが全く頭に入ってこない説」を唱えたい。


アナクサゴラス、アナクシマンドロス、アナクシメネス、アンティステネス、アリストテレス、デモクリトス、ディオゲネス、ヘロドトス、ヘーシオドス、ホメーロス、ルキアノス、メナンドロス、ピンダロス、坂上田村麻呂、エンペドクレス、レウキッポス、ゴルギアス、バルメニデス、アイスキュロス、アイソーポス、アリストパネス、エウリピデス、メナンドロス、トゥキディデス、プルタルコス、デモステネス、テミストクレス


暇なので古代ギリシアの有名人たちの名前を列挙してみた。


どうだろう。目がチカチカして頭が痛くなってしまった読者の方には謝りたい。


途中で坂上田村麻呂というインターバルを挟まなければあなたは力尽き、ブラウザを閉じてしまったに違いない。


こんなにも頭に入ってこない人物名が集結しているのも珍しい。

私は割とカタカナの名前を覚えるのが得意なので世界史でもほとんど苦労しなかったのだが、ギリシア人の名前だけはなかなか頭に入ってこなかった。


なので古代ギリシア人で構成されたクラスには絶対入りたくないし、仮に入れられても絶対に同窓会には行かない。

ただでさえ、名前を忘れている可能性があるのに、

「えっと、君はアナクサマンドロスだっけ???、いやアナクシエンペドクレス???」

となる可能性がバカ高いのだ。ちなみに彼はアンティステネスなのでどちらの名前も激しく間違っている。


会話の内容も絶対に頭に入ってこない。


「いやーーーこないださ、アリストパネスがオストラキスモスされちゃってさ~、まあ俺がコンセンサスをとりながらインタラクティブできなかったからなんだけどね」


コンセンサスにオストラキスモスされたのか、アリストパネスがインタラクティブなのかよく分からなくなって、ストレスがエクスプロージョンする。


同窓会に出席してしまったクラスでただ一人の日本人である私は、会場の隅で一人寂しく緑茶をすする。


ああ、頭が痛くなってきた。

坂上田村麻呂坂上田村麻呂坂上田村麻呂


このように古代ギリシア人の名前は全く頭に入ってこない。

暇なので子供でも理解できる名作、桃太郎の登場人物を全て古代ギリシア人に変えてみよう。


むかしむかし、あるところにアリストファネスとアナクシマンドロスがいました。
アリストファネスは山へ柴刈りに、アナクシマンドロスは川へ洗濯に行きました。
アナクシマンドロスが川で洗濯していると、どんぶらこ~どんぶらこ~と、川上から大きなアンティステネスが流れてきました。
アナクシマンドロスはそのアンティステネスを家に持ち帰り、アンティステネスを食べようと割ったところ、中から元気な男の子が飛び出しました。子どもがいなかったアリストファネス、アナクシマンドロスは大変喜んで、アンティステネスから生まれた男の子にアナクサゴラスと名付け、大事に育てました。



これほどエネルギーを要する桃太郎が今まであっただろうか。アンティステネスから生まれた男の子にアナクサゴラスと名付けるアリストファネスとアナクシマンドロスのネーミングセンスを疑う。


古代ギリシア人は子供でもわかるストーリーを至極難解な物語に変える力があるのだ。



大きく成長したアナクサゴラスは、エンペドクレスヶ島へエンペドクレス退治に行くことになりました。アナクシマンドロスが作ってくれたきび団子を腰にぶらさげエンペドクレスヶ島へと出発しましたが、道中、トゥキディデス、プルタルコス、デモステネスが順番に現れ、きび団子を欲しがります。
アナクサゴラスは、エンペドクレスヶ島へ同行することを条件に、きび団子を分け与えます。
トゥキディデス、プルタルコス、デモステネスの3匹はアナクサゴラスの家来となり船でエンペドクレスヶ島へと向かいます。
エンペドクレスヶ島ではエンペドクレスたちが酒盛りの真っ最中で、奇襲を仕掛けたアナクサゴラスとトゥキディデス、プルタルコス、デモステネスは大勝利、エンペドクレスが悪行を重ねて集めた宝物を台車で引き村へと持ち帰りました。



坂上田村麻呂坂上田村麻呂坂上田村麻呂坂上田村麻呂坂上田村麻呂坂上田村麻呂坂上田村麻呂坂上田村麻呂坂上田村麻呂坂上田村麻呂



ちなみにアガサクリスティーの名作「そして誰もいなくなった」の登場人物を全て古代ギリシア人に変えると、途中でどうでもよくなります。

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