見出し画像

【連載小説】夏の恋☀️1991 シークレット・オブ・マイ・ライフ⑩

シークレット・オブ・マイ・ライフ 参号

初体験?

中3の夏、初めて本格的に酒をのみはじめた。

私たちはクラス会をした。クラスメイトのひとりの家で。ひろいリビング。金持ちの家なのだろう。家人は誰もいなかった。おれらだけ。

二十名ぐらいいたのではないかな。

店で買ってきた、ビール、泡盛、カクテル。たっくさん。

おれらは飲みはじめた。のむと、いい気分。わたしは大いにはなし、おおいにわらった。私は話すのがとくい。みんなに、もっと、もっと話せといわれた。私はべらべらと話した。大さわぎ。

ふらふらになって、女、クリトリス・ブラックというおんな。

クリスに手をひかれて、別の部屋に入った。寝室。大きなベッド。

ドアの向こうには、クラスメイトたちの顔。いたずらっぽい目、目目、目目目。

がちゃ。ドアが閉められた。

私はベッドにすわって、すぐよこになった。その横に、クリスが座り、ティーシャーツを脱いだ。結束ベルトのような下着。それも脱ぐと、小ぶりな乳。

クリスに口を吸われた。私はクリスの背に手を回し、クリスは私のうえに、おおいかぶさってくる。

なんだか、ちょっと気分がわるい。んー。ん。酒のせい。

クリスの舌が私の口中で、首をつかまれたグルクンのようにあばれている。

んー。んー。。。

気絶。

気がつくと。気分はよくなっていた。

いそいそと、クリスがシャツを着ている。

私は、ズボンを脱いでいて(脱がされて?)パンツ。服は着ている。

部屋をでると、やったか? とクラスメイトたち。

うん、とクリス。にっこりしている。

わー。拍手。大さわぎ。乾杯。

つぎに別の男と、別の女が部屋に入っていく。

かくして私の、童貞(道程)は、えいえんにうしなわれた。そういうことになった。


K書

シークレット・オブ・マイ・ライフ参号

本稿つづく


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?