2022年 映画ベストテン(ファッション部門)
■続いてファッションだが、これは意外にも『ウエスト・サイド・ストーリー』が一番印象に残った。シャークスとジェッツのそれぞれのファッションにコンセプトがあり、どこか野暮ったかった『ウエスト・サイド物語』に新たな息吹を吹き込んだ一つがこの映画におけるファッションだったのではないだろうか。『アメリカン・ユートピア』と『イン・ザ・ハイツ』と『ウエスト・サイド・ストーリー』を同じ年、それも近い時期に見たら他の映画が眼中に入らなかったかもしれない。そう考えると、2022年は『ウエスト・サイド・ストーリー』が総合1位でもおかしくはなかったが、音楽とファッションの部門でとりあえずぶっちぎりのトップ、という所で落ち着いた。
このベストテンで注目になるのは4位の『ミセス・ハリス、パリへ行く』と8位の『ハウス・オブ・グッチ』。どちらもファッションブランドを取り上げた作品だけに、やはりファッションにも特化した作品だった。
しかしながら、『リコリス・ピザ』と『ガンパウダー・ミルクシェイク』、『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』はここでもランクイン、というかファッションにも印象が残る映画だった。これに日本映画の『もっと超越した所へ。』とヨーロッパ映画の『オフィサー・アンド・スパイ』がランクインしたというか、この2作もしっかりとファッションにインパクトがある。
この部門に関しては特に時点とかは考えなかったが、音楽、美術と同じくファッションも映画を楽しむ一つの要素として、2023年はもっと見つめていきたい。
1位:『ウエスト・サイド・ストーリー』
2位:『リコリス・ピザ』
3位:『ガンパウダー・ミルクシェイク』
4位:『ミセス・ハリス、パリへ行く』
5位:『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』
6位:『もっと超越した所へ。』
7位:『オフィサー・アンド・スパイ』
8位:『ハウス・オブ・グッチ』
9位:『ナイル殺人事件』
10位:『ブレット・トレイン』
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