未来のカラス 12
残り10
ウェッジはあれから何人仲間を撃った。
残念ながら、銃弾がもう殆ど残ってない。
世の中は人々は世界中にいる
カラス集団の存在は知っていたが
完全に隔離していた。
人間とみなしていないのだ。
野良犬と同じだった。
不完全と自認し、
苦しんで 生きる事を選ばない
人間に相応しい 尊厳死を。
ウェッジはもう疲れていた。
仲間のための引き金をひくことに。
自分が何者かすら分かりかけなく
なっていた
もう自分を捨てた 父親との
距離が縮まることも
母親を延命させてる装置を
止めることも
最早望まないくらい
ウェッジは思考が止まりかけていたのだ。
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