美容室の資産って何だと思います?
こんにちは。タダユキです。
今日は皆さんがあまり知らない美容室についてお話しします。
まずは収入面
知られている事としては美容室は華やかでオシャレなイメージがある一方、過酷な労働環境です。低賃金なのは皆さんもよくご存知だと思います。平均年収は300万を切るくらいでしょうか。もちろん中には成功して年収1,000万以上の方もいますが、ほんのひとつまみです。 そして都会なら電車、バスがありますが地方都市では車社会なので車にかかる費用も(ガス代除いて)自己負担です。
過酷すぎる労働環境
実際の業務としては技術、接客、物販(これが簡単に売れない…)、業者へ材料発注、それ以外に時間外業務として顧客管理、顧客フォロー、DM書き、SNS発信、マネジメント、商品の勉強会、ミーティング、技術の指導、レッスン、後輩指導、タオルの洗濯…掃除などなど多岐に渡ります。 その上、手荒れ、腰痛、接客・長時間労働によるストレスなど身体的にも精神的にも負担を強いられる職業です。それが原因で辞めてしまう美容師さんも少なくありません。
美容室は増えているが、若い美容師はどんどん減っていく。
今までは社保も未加入だった美容室も多かったので、本当に美容が好きな人以外は覚悟が必要でした。今は労働環境や社保は大分改善されてきました。そうしないと親御さんが反対するのです。美容室は安定してないと。ここ数年新しい美容師人口は確実に減っています。美容学校も次々閉校しています。
美容院が日本で20万軒以上
また美容室は人口に対して供給過多と言われてますが、原因は低賃金過ぎ、生涯収入を上げたいがために独立するのです。 最近は1年でデビューする美容師も増えてきましたが、退職対策です。慣例としてはスタイリストデビューまでに3〜5年かかるの当たり前でした。 手取りで10万〜15万くらいでしょうか。職人独特の下積み期間。
なんか書いてて辛くなってきました。汗
ということは美容室の資産はスタッフ?
確かに人財と言われらくらいですから、あながち間違いではありません。実際美容師さんの技術やサービスの対価がお金になるので。
しかしそのお金は資産ではありません。経営者にとっては固定費なわけです。
資産=お金を産み出すもの
と定義すると、
美容室の本当の資産は
顧客カルテ
です。(キッパリ)もしお店のスタッフが辞めてしまった場合、そのスタッフのカルテが残っていればまた集客に繋がる、つまり売上が上がりますので。もちろん円満退社してカルテを譲り受ける美容師さんも数多くいますが、巣立たれた美容室からしたら死活問題なわけです。独立の際、顧客カルテの件での経営者とトラブルはよく聞く話です。
でも顧客リストって他の業種でも同じじゃありません?ファッション業界、飲食業界も。 そのために広告を出してお店に来てもらって会員カードやSNS登録依頼するのは、そのお客様にDMやメール、SNSなどで直接アプローチすることができるからです。
顧客リストこそお金を産み出すもの
僕もそうですが、顧客リストはSNS上でしたら優良フォロワーです。その顧客リストを獲得したいがために「欲求を満たす商品・サービス・コンテンツ」が必要となるんです。
会社は必死です。前に汐留で若い見知らぬスーツ姿の男性にいきなり「すみません、名刺交換してもらえませんか?」と言われた事があります。僕はその実情が分かっていたので「上司から言われたノルマでしょ?いいですよ。」と名刺を渡しました。翌日早速電話がかかってきました。商品の名前は伏せますが売込みの電話だったのです。「こんな事させるなんて劣悪な会社だなぁ」と思いました。あの若者は今どうしてるかな… と会社は必死でリストを手に入れようとしています。中にはリスト自体を業者から買ってる不届き者の経営者すらいます。
顧客リストはあなたの価値と交換するもの
だからと言って優良顧客リストなど、簡単に手に入るわけがありません。
まずは自己研鑽。あなたに提供出来る価値がないと顧客(リピーター)は出来ません。
今自分がしてるビジネス、またはこれからしたいビジネスのお客様をよく知る事からスタートです。
僕も自己研鑽は止めません。誰かの役に立ち、感謝頂き、それが売上となる喜びはまさしく対価だと思ってます。
ラクより苦労を選択するM気質。 自分のためではなく相手の為に商売をすることは僕のマインドセットです。綺麗事ではありません。拝金主義のなれ果ての人を何人か知ってますが、どこかで失墜してます。
国際情勢もまた然り。(偉そうなこと言ってすみません)
売上売上と気持ちが焦ることもありますが、それはマインドセットが整った後でスキルやノウハウ・ハウトゥを学べばいいだけの話。
使わないお金は資産と呼べますが、使わないのならただの紙です。安心感は得られますけど。
ビジネスする方にとって資産はお金に変換出来るものです。いい商品・サービスがあっても顧客リストがなければビジネスは継続出来ませんよね。
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