見出し画像

vol.04 手紙を書くときに大切なこと【手紙の助け舟】

こんにちは。
喫茶手紙寺分室の西川侑希です。
みなさま、いかがお過ごしですか。名古屋在住の私は、いつもよりも早い梅雨入りを迎えています。

梅雨は手紙を書くのが似合う季節です。
外の雨音を聞きながら物思いにふけったり、梅雨の晴れ間のまぶしい新緑の中、散歩をしたり。
誰かに心を寄せる、自分を見つめる、そんなことがしやすいの時季のように思います。

手紙を書くときに大切なこと

手紙を書くときに大切なこと。
なんだと思いますか?
文章力でしょうか。それとも美しい文字でしょうか。
私は「手紙を送る相手をしっかりと思い浮かべる」ことだと思います。
他愛もない内容であったとしても、受け取る相手を想像して書かれた手紙と、そうでない手紙では印象がまったく異なるからです。
手紙は「手紙として見える部分」だけではなく、レターセットを選び、ペンを選び、文章を書き、切手を選び、ポストへ投函するために郵便ポストへ足を運ぶ。それぞれの過程で相手を想像するタイミングがあります。
メールよりも多くの工程が必要な「手紙」は言葉として書かれていること以上に、たくさんのものが詰まっているのではないでしょうか。

自分や相手と向き合う

手紙を書くときは落ち着いて書くことが多いですよね。
相手を思い浮かべると同時に、自分自身とじっくり向き合う機会でもあります。
自分の言葉で手紙を綴っているうちに、自然と自分とも向き合うことになり、「本当はこんなことを思っていたんだ」など真実も見えてきます。
自分と向き合うことはいいことばかりではありませんが、自分を整えることができると感じます。なにより、日常に緩急をつけることで人生の充実感につながっている気がしています。

梅雨はレターセットが充実

いざ、「手紙を書こう」と思ってもどんな便箋がいいのか悩ましいですが、ほかの季節に比べて梅雨らしい絵柄のレターセットは多い気がします。
毎年この時期になると ”菖蒲” ”紫陽花” ”青もみじ”などの梅雨の季節から初夏によく合う柄の便箋・封筒が文具店に並びます。

画像1

紫陽花や青もみじの柄は使える期間が長く、爽やかに感じますから、老若男女、相手を選ばずに使えます。便箋が充実しているのも書くときには嬉しいポイントですよね。

私は紫陽花に目がなく、毎年、新しい紫陽花柄のレターセットを買い足しています。華やかですが主張しすぎることもなく、雨が似合う花だとつくづくそう思います。

梅雨こそ、家でゆっくり、丁寧に過ごすチャンスです。
ゆったりとした気持ちで手紙を書いてみてはいかがでしょうか。

――――――――――

西川 侑希(にしかわ・ゆき)|喫茶手紙寺分室 note ライター
手紙文化振興協会認定 手紙の書き方コンサルタント
愛知県名古屋市生れの名古屋市育ち。広告代理店で営業職として勤務したのち、メーカーで商品企画と広報を担当。「文具店が開ける」と言われるほどの文具マニア。
1年間で手紙を書く枚数は500通以上。
最近は読書と釣りが趣味。
Instagram  https://www.instagram.com/yuki__nishikawa/

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?