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vol.82 手紙の収納と整理【手紙の助け舟】

みなさん、ごきげんよう。
喫茶手紙寺分室の田丸有子です。
師走に入り本格的な冬が始まりましたが、いかがお過ごしでしょうか。

12月はすることがたくさんあって、何かとせわしない時期です。
暮らしの中では大掃除やお正月の準備を、手紙的には喪中見舞いや年賀状、クリスマスカードの準備も少しずつ始めます。
大掃除をする前に物を整理して断捨離する人も多いことでしょう。
手紙も然り。私の友人は、この時期になると一年間にもらった手紙を全部出して読み返すそうです。
手紙の収納や整理、みなさんはどのようになさっていますか。

私はできることなら受け取った手紙は一通残らず全部取っておきたいのです。でも住宅環境がそれを許してくれません。定期的に整理することを余儀なくされます。正直一番嫌いな作業です。
過去には引っ越しする際に思い切って処分を試み、数年前には大掛かりな断捨離を決行し手紙もずいぶん整理しました。
一度シュレッダーにかけたことがあるのですが、手紙が引き裂かれていく様子を見ていたらあまりにも胸が痛み、これは精神衛生上良くないとすぐにやめました。その時は結局、郵便局の書類溶解サービスを使いました。
今は手紙のお焚き上げをしてくださるところもあるので、それが一番納得できる良い方法かな、と個人的には思っています。

毎日のように誰かしらから手紙が届くので、その量は相当なものです。嬉しい反面収納には苦労します。
無印良品の引き出しのついたボックスをクローゼットの上に横一列に並べてそこに入れています。いっぱいになったら次の箱、それがまたいっぱいになったら次の箱と変えていきます。端の箱までいっぱいになったら、一番端の一箱を整理します。
これまで色々と試しましたが、これが今の私にとっては一番楽で良いと思える方法です。

また、今どきの方法としてCloud上にデータで残す方もいらっしゃいます。個人的には全ての手紙をデータ化することには賛同しかねるのですが、データ化しても良いものと、そのままの状態で取っておいた方が良いものと分けることはできる気がします。その判断は人それぞれですが、今後も折に触れて何度も読み返すような大切な手紙は実物を残し、簡単な連絡事項のような手紙はデータで残すなどルールを決めると良いですね。

人の心を伝えてくれるものだけに、手紙の整理には頭を悩ませている方も多いことでしょう。私もみなさんから届く気持ちのこもったおたよりが本当に大切で、一通たりとも雑な扱いはできません。だからこそ、手放すと決めた時には悩ましくも一番良いと納得できる方法を選びたいのです。


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田丸有子(たまる・ゆうこ)|喫茶手紙寺分室 note ライター
手紙文化振興協会認定 手紙の書き方コンサルタント
子供の頃から「手紙魔」と呼ばれるほどの文通好き。
切手に描かれている美術品や絵画の実物を鑑賞するための美術館巡りが趣味。目下ステイホームで始めたベランダガーデニングに夢中。
blog: 手紙魔Yukoのお手紙ライフ


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