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vol.77 上手な手紙を書くために【手紙の助け舟】

こんにちは。喫茶手紙寺分室の西川侑希です。
一気に秋の気候になりましたね。カレンダーをあらためて眺めれば、今年もあと2か月。早いものですね。

上手な手紙とはなんでしょう

手紙を書く時のような、自分の気持ち・思い・考えを書いて伝えなければいけない状況の時、みなさんはどのようなことに悩みますか。
「どのように伝えたらよいか」「気持ちを言い表す的確な言葉が思い浮かばない」「相手に立派だと思ってもらいたい」「失礼があってはならない」などは程度の差こそあれ誰しもが思い悩むのではないでしょうか。
「上手な手紙を書きたいからアドバイスが欲しい」という相談を受けることもあるのですが、そのような時、「上手な手紙」について考えてしまいます。
「上手な手紙」は
・立派に見える
・伝えたいことが明瞭
・教養がある言葉選び
・文字が美しい…
など、それぞれの理想とするところがあるかと思います。
しかし、相手の立場に立って(自分が受け取ると想像して)考えると、私が考える「上手な手紙」は「相手らしさが感じられること」に尽きるのかなと思います。
もちろん、誤った日本語ばかりだったり、解読不能なほどの乱筆だったりではいけないと思いますが、体裁は整っていても例文を写したような文章ではあまり響かないのです。
文章だけではなく、文字や便箋・ハガキの選び方、添えられたイラストなど手紙全体で「その人らしさ」を感じられるものが「上手な手紙」ではないのかと思われてなりません。

語彙力アップ方法

とはいえ、手紙だけではなく、SNSや各種のコメントで不特定多数に情報発信をする、現代。自分の考えを的確に伝えるスキルも必要ですよね。
ちょうど10月27日から11月9日は「読書週間」。
本を読んで新しい表現を自分のものにするのもおすすめです。経験上、「語彙力がない」とおっしゃる方の多くは「実は言葉自体は知っているけれど、使用頻度が極端に少ないためすぐに思い出せない」状態なのだと感じます。
その言葉を思い出すきっかけになるのが読書です。活字の本を読む以外に、聴く本でもよいですし、ラジオでもよいと思います。
いつも使っている「かわいい」「すごい」を言い換える言葉を検索するというのも勉強になりますよ。
 
充実した秋になりますように。
身体を大切にお過ごしくださいね。
 
それではまたお会いしましょう。

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西川 侑希(にしかわ・ゆき)|喫茶手紙寺分室 note ライター
手紙文化振興協会認定 手紙の書き方コンサルタント
愛知県名古屋市生れの名古屋市育ち。広告代理店で営業職として勤務したのち、メーカーで商品企画と広報を担当。「文具店が開ける」と言われるほどの文具マニア。
1年間で手紙を書く枚数は500通以上。最近は読書と釣りが趣味。
Instagram  https://www.instagram.com/yuki__nishikawa/


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