教職公務員【30代前半】のつぶやき
公立の学校で働き始めてもうそろそろ10年がたとうとしている今。こんなコロナ禍であっても安定した収入が得られるのは公務員の強みだということを強く実感しながらも、本当にこの仕事が自分の「好き」なのかを今一度確かめてみたい。
「kindle Unlimited」のおすすめにでてきた、寺澤伸洋さん著の
『子ども 2人を育てながら1億円貯めた夫婦の 40代FIREまでの道のり』
この中で一貫している「好きなことをして生きる」というテーマ。読み始めたらページをめくる手が止まらなくなった。
私は小学校6年生の時の担任の先生にあこがれ、教師になるという夢を抱いた。中学校、高校、大学と、教師になるための王道ともいえる進路をたどり、教員採用試験には1回目で合格。最初の赴任先は地元から離れた地域の中学校。そこでの3年間は朝7時から夜の22時まで働き、時には日付をまたぐこともあったが、長年の夢であった教師という職業を疑うことは一度もなかった。むしろ、子どものために身を粉にして働くことが美学とすら思っていたほど。もちろん、土日は朝から部活だ。今思えば「何をバカなことをやっているのか」と自分に説教したくなるくらいだが、これは職場の雰囲気なども大きく影響している部分であるため、完全に自分のせいであるとは言い切れない。
中学校での勤務の後は、小中学校間の交流ということで小学校に配属。
この転任が私の働き方に大きな変化をもたらしてくれた。まず土日は部活がなく、完全週休二日。平日は遅くとも19時には帰宅しようという管理職の徹底ぶり。今までの働き方がどれほど愚かであったのかを思い知らされた。それからというもの、「ワークライフバランス」というものを考え始めるようになり、同時に仕事以外の趣味に割く時間も増えていった。
筋トレ、釣り、キャンプ、サーフィン、ハイキング、株、読書、映画鑑賞、ツーリングなど、自分が少しでも面白そうと思ったものにはとことんチャレンジしてみた。結果、趣味として残ったものは片手で数えるほどしかないが、それでも自分にとって楽しいと思えるものが以前よりも増えたことで、心にゆとりをもって生活をすることができていると思う。
さて、本題はここからだ。公務員として、比較的残業も少なく、安定した収入を得ながら、土日は趣味に明け暮れる。ワークライフバランスの視点からすると一見「いい感じ」感があるのだが、ここ最近、教師という今の仕事に「熱」を感じることができなくなっている。どうしても効率化ばかりに目が行き、目の前の子ども達の成長にも、今まで程の感動を感じられなくなっているのだ。
自分が小学校6年生の頃から夢に見ていた「教師」という職業。「好き」じゃなければ、なかなか続かない仕事だと思うのだが、「今の仕事が好きですか?」と聞かれても、自信をもってハイという、自信がない。さてどうしたものか。まずは自分の本当の「好き」を探しにいくところから始めてみたいと思う。
教員からの転職や、今少し話題にもなっている「FIREする(Financial Independence Retire Early)」について、知っている方、経験のある方、貴重な体験談を是非教えてください。
(前半に紹介した寺澤さん著の感想についてはまたどこかで。)
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