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teepei
2023年11月24日 18:00
「まあ、あくまで気配だが」 隻腕の男が軽くため息をつく。「だから、お前達はお前達で先へ行け」 そう告げ、相変わらず少女に話しかける男と、その隣に座る蛙男へ、隻腕の男が熱のこもった視線を送る。「そう、俺達でなくてもいい。 誰かが、この記述を超える可能性を見出してくれるなら」 そう言うと、隻腕の男が六万の軍勢に向く。 片手を挙げ、腹の底から響く声で言う。「これより、物語の根源へ進軍
2023年11月3日 18:00
【前回の話】第26話 https://note.com/teepei/n/n0690ebb2ccbb「やっぱり分かりません。そもそも魔王さんの理解が深すぎませんか」 虚ろな表情を隠さず、Aが魔王に愚痴をこぼす。「丸一日ありましたからね、色々考察を進めるには十分すぎる時間です」 そうですか、とAの諦めにも似た響きがため息に混じる。 そしてふと、ある科白を思いだす。「別れの時、って