虫にとって虫の良い話
このnoteはスタエフでも配信しているので、是非聴いてください。
虫。
苦手な方も多いのではないでしょうか。
「嫌いな虫ランキング」でググってみると、こんなアンケート結果が出ていました。
錚々たる面々が並んでいますね。
女性人気を得る上で、Gという人生がいかに難しいかがよく分かります。
私も小学生のときは虫に対して苦手意識がありました。
いきものがかりになんて、絶対になりたくありませんでしたし、セミは地中で生涯を終えてほしいと常々思っていました。
また、カブトムシ好きの方には申し訳ありませんが、Gもカブトムシ(♀)も私の目には同じでした。
早朝の山でしか取れない希少性の高さに加え、サラサラとしたボディのカブトムシ(♀)。
どこにでも現れる神出鬼没の存在であり、ヌルヌルとしたボディのG。
こう書くと全然違いますが、虫に対しては基本的に不快な気持ちをもっていました。
ただ、中学生になると私の認識は変わります。
10年以上前に見たネット記事なので、詳しくは覚えていませんが、人間は年に何度か、寝ている間に虫を食べているらしいです。
なかなか衝撃的な話です。
私達が寝ているからといって、彼らもまた寝ているとは限りません。
人間の顔周りには皮脂が多いです。
虫にとっては餌になるため、彼らは顔に集まってきます。
その時に誤って口に入り、食べてしまっているとの説です。(ゴマ程度のサイズの虫だとは思いますが。)
私はこの記事を見た時に、虫への嫌悪感などどうでも良くなりました。
見る・触れるという過程をふっとばして、食べてしまっているのです。
それ以来、虫を見ても特に気にすることはなくなりました。
最近だと昆虫食は注目を集めていますね。
有名なのがコオロギで、食としてのポテンシャルが高く、よくネット記事で取り上げられています。
私は中学生のときから昆虫食への準備が出来ていたので、何の問題もありません。
ドンと来いです。
しかし、そんな私にも苦手な虫がいます。
カメムシ。
アイツらは臭いので嫌いです。
以前、こんなことがありました。
奴はなぜか網戸の内側の空間にいました。
ググってみたところ、2mmの隙間があれば余裕で通り抜けられるようです。
臭くて腹ただしいですが、私は虫に対する敵対心はありません。
ビニール袋で捕まえ、近くの公園に放ってやることにしました。
そして、次の日。
またしても奴はいました。
サイズ感も全く同じです。
同じ奴が再訪問してきたのでしょうか。
怒りの鉄拳で粉々にしても良かったのですが、無駄な殺生はいけません。
公園に再び逃がすことにしました。
それから一週間後。
何気なく窓を見ると、またしても奴がいました。
前回に逃がす際、「3回目はないゾ。」と念を押したにも関わらず、またしても網戸の内側に入ってきていました。
こうなってくると、温厚な私も我慢できません。
私はいつものように、ビニール袋を取り出しました。
今回ばかりは、ビニール袋を握る手にも力が入ります。
「すまんな」
と声をかけ、ビニール袋の中に閉じ込め、いつもの公園に連れて行き放してやりました。
非情になりきれないのは自分の弱さからでしょうか。
そんなことを考えながら、今日も私たちは生きています。
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