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かごしま水族館後編、かごしま水族館ならではの生物編

独自に進化してきた生物の不思議な生態も観察できる魅力的な水族館です。

ジンベイザメ、ユウユウ

 かごしま水族館のシンボル。開館当初からの目玉の予定でしたが、直前に死亡しまい、実際に展示開始は開館から3年後。かごしま水族館で最大の水槽を悠々と泳いでいるジンベイザメ。成長すると20m、体重35トンに達するといわれています。鹿児島では、定置網に年数匹かかることがあるほど、ジンベエザメが岸辺の近くを泳いでいることがあります。かごしま水族館では鹿児島県内の定置網に入ったジンベエザメの幼魚(5m以内)を飼育。5.5mに成長するまでに、海に帰されます。このときに発信機を取り付け、泳いでいる場所を把握することにより、ジンベエザメの回遊ルートの解明に役立てられます。愛称は2000年の一般公募から選ばれました。その名も「ユウユウ」。2000年から引き継がれ、現在は10代目。2019年8月1日、鹿児島県北西部の薩摩川内市の定置網に入れられた個体が現在、展示されています。

クラゲ

 鹿児島の海には、ミズクラゲ、タコクラゲなど、多種多様なクラゲが生息。クラゲ類の宝庫でもあります。クラゲ水族館として人気になった山形県鶴岡市にある加茂水族館とも連携しています。LEDとクラゲの共演も見どころです。水槽の前に立つだけで癒やしと安らぎが生まれます。

サツマハオリムシ

  全長30~40cm、直径1cmもの長いストローのようなフォルム、集団で生息する姿はサンゴのように見えます。ハオリムシは水深数千mの深海で生息している生物。それに対して鹿児島湾の水深は最大200m程度と浅瀬に生息しています。海底火山から湧き出る火山ガスを利用する生物。火山ガスには、硫化水素、二酸化炭素、メタンなどが含まれています。サツマハオリムシは硫化水素がエネルギー源。火山ガスから得られる硫化水素だけでは足りず、メタン由来の硫化水素をエラから供給していきます。体内で共生するバクテリアが硫化水素からアミノ酸などの有機物を生み出し、栄養にしています。

ウミウシ

 色彩豊かな巻貝。貝殻は生まれてすぐ自ら外すため存在しません。中には、貝殻を残したり、体内に入っている種もあります。
 国内の水族館で最初に常設展示を成功させました。飼育方法、繁殖方法を確立し、研究としても利用されているウミウシ研究所。
 色彩豊かなウミウシ。多種多様なウミウシが見られ目を奪われます。

かごしま水族館 いおワールド
営業時間 9:00~18:00(GW、お盆など繁忙期は21:00まで)
休館日  12月第1週月曜日~木曜日
入館料  大人(高校生以上)1500円、小中学生750円、4歳以上350円
アクセス 市電水族館口駅から徒歩8分、桜島フェリーターミナルから徒歩5分

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