善光寺の御開帳で参拝した2022年春

まとめ

御開帳
御本尊に直接繋がることのできるチャンス。
七年に一度の御開帳が6月29日(水)まで開催中。
全国各地の善光寺でも御開帳開催中。

長野駅から徒歩20分、長野市のシンボル、善光寺。
善光寺本堂から長野駅まで18尺(約2km)と離れてます。18尺のところに長野駅を建設した理由は「阿弥陀如来の十八番目の誓願」に由来します。

善光寺

長野市にある善光寺。664年創建。鎌倉時代に北条氏、源頼朝など歴史上の人物も参拝した日本有数の寺院。
現在の建物はほとんど江戸時代に再建されてます。本堂、山門、仁王門は壮大で、歴史を感じます。
仏教分家前に開祖したため、どの宗派にも属さず、信仰するとすべての人が極楽浄土に行くことができることで有名。身分、性別も関係ありません。
「牛にひかれて善光寺参り」ということわざでも有名です。
思ってもいなかったことや他人の誘いによって、よい方に導かれます。
昔、とある村に住んでいたおばあさんが川で布を洗い干していると一頭の牛が現れ、角に布を引っかけて走り出しました。その牛を追いかけて、おばあさんがたどり着いたのが善光寺にたどり着き、信心深い人間に生まれ変わりました。
後日、近くの観音堂で参拝すると、観音様の足元にあの布が。おばあさんは牛は仏様の化身と知り、ますます善光寺への信仰を深め、めでたく極楽往生をとげました。この仏様が小諸の布引観音と伝えられてます。

善光寺の主な建造物

仁王門

大正時代(1918年)再建。
高さ約14m間口約13m奥行約7mのケヤキ造り。右に吽形(6.2m)左に阿形(6.0m)が安置されています。時間が経つにつれて色濃く変化してます。近くで見ると大きさ、体格から迫力を感じます。ちなみに、仁王像は重力のバランスにより、自立してます。


山門

江戸時代(1750年)再建。
山門に飾られている「善光寺」という額。これは鳩字の額と言い、5羽の鳩、1頭の牛が見えます。
様々な仏像、壁画が展示されてます。
500円で山門に上ることができ、本堂、参道を眺めることができます。間近に鳩字の額も見られます。



本堂

江戸時代(1707年)再建。高さ約29m間口約24m奥行約54mという東日本最大級の木造建築。煩悩の数と一緒の108本の柱を使用。ヒノキで造られた本堂。その巨大な本堂は山門から見ても迫るものを感じます。内部で特に有名な仏像として「びんずる尊者像」が安置されてます。

びんずる尊者像

本堂正面から外陣に入ると最初に目にとまる像。神通力(超能力)が強いお釈迦様の弟子の一人。身体の悪い箇所と同じところを触れることでその神通力にあやかり治していただくという信仰があります。1713年から安置され、300年以上の間人々に撫でられた結果、元の表情が分からないほど磨り減ってます。

御開帳

御開帳=御本尊と直接ご縁を結ばれるチャンス。
7年に一度、前立本尊が姿を見せます。前立本尊とは、善光寺の御本尊である一光三尊阿弥陀如来像のダミー。御本尊は公開できないため、前立本尊を通じて御本尊のご縁と結ばれる期間。
各地の善光寺でも御開帳が行われます。
通常は丑年と羊年のみ開催。
今回の御開帳は新型コロナ流行の影響で1年延期、さらに6月29日まで開催、過去最長の3か月開催。
通常は5月までの2か月実施。

回向柱

山門と本堂の間に建てられた回向柱。高さ33尺(約10m)、一辺1尺5寸(約45cm)
前立本尊の右手の中指から糸が繋がっています。本堂までは白い布、本堂から前立本尊まで、五色の糸、金色の糸で繋がっており、回向柱に触れることによって、前立本尊に触れるのと同じ功徳が得られます。
五色の色は宇宙を構成する五大要素、空(青、緑)・風(黒、紫)・火(白)・水(赤)・地(黄)を表します。
四面には、梵字と漢文で宇宙の構成要素である、風、火、水、地が書かれてます。
実際に行ってみると、木をそのまま削って作られたような大きな柱です。参拝時は白に近い色でしたが、時間とともに色が濃く変化していきます。


お戒壇巡り

本堂右側にある地下へ通ずる階段。
暗闇の中、ご本尊の下にある「極楽の錠前」を探します。錠前に触れることができると、極楽往生が約束されます。
ポイントは、右手を腰の高さで壁を触りながら歩くこと。
御開帳期間外でも開催してます。

御開帳限定授与品

オンラインショップでも購入可能。6年に一度しか購入できない授与品。

御開帳達磨

金色の縁起だるま。回向柱に結ばれている「善の綱」と同じ、「緑、黄、赤、白、青」の五色、中央には御開帳と書かれてます。
だるまには、魔よけの御利益があり、災難、病気から守られます。
1号1200円

回向御守

「卒塔婆」を表し、先祖追善供養にもつながります。家内安全、商売繁盛、学業成就などの願いが叶う御守。
7年に1度の御開帳限定のレアな御守。
大切に飾ることによって願いが叶います。
1200円~。

御朱印帳

天然の木板を使用し、中央に回向柱をモチーフにした表紙。
カラフルな花びら、裏には山門のと同じ金色、字体で書かれた善光寺の刻印があります。
木目が異なるため、同じものは存在しません。
開くと現れる御本尊。
保管はぬらさない、湿気のある場所にはおかない、カバーを装着することが大切です。
3500円。


特別御朱印

左に「一光三尊」、右側に回向柱。
書面書きの特別な御朱印。1500円。


帳面に書かれる御朱印には、通常の御朱印とは違い、「前立本尊御開帳」の刻印が押されます。(300円)



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