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佐渡さんぽ第三話 佐渡の真ん中を横断してきた

佐渡訪問記も第3弾。
前回は、加茂湖についてお話しました。加茂湖は、佐渡島の東にあり、新潟県最大の湖です。明治時代に海とつながり、海水と淡水がまじりあう汽水湖に変化しました。現在では、カキの養殖が盛んになり、冬の味覚として有名です。詳しくは、下の記事をお読みください。

今回は、バスで東の両津湾から西の真野湾へ移動しつつ、眺めた佐渡島の風景について記事にします。バスガイドさんの佐渡島についての話を聴きながら、海岸沿いに向かって走りました。

2つの山地を眺める

両津湾から加茂湖を通過して西の方向へ進むと、バスの左右の窓から、山地が見えます。
佐渡島は、海底が持ち上げられることにより、北側に「大佐渡」、南側に「小佐渡」という2つの島が誕生しました。
北側(バスの右側)は大佐渡山地と呼ばれ、1000m超える山が4つあります。最高峰は金北山1172m。

加茂湖から観た大佐渡山地

一方、南側(バスの右側)は小佐渡山地と呼ばれ、標高500m~600mの山々が並んでいます。最高峰は大地山で標高646mです。

佐渡汽船から観た小佐渡山地

山地の間を走り抜ける

バスは、平地を横断するように走ります。
2本の山地の間に広がっている土地が国中平野です。国中平野は、元々、大佐渡小佐渡の2つの島を挟む海峡でした。2つの島から土砂が流出し、海流や波によって運ばれます。その後、東西の端に、それぞれ砂州ができ、それぞれ大佐渡と小佐渡をつなげ、一つの島になりました。このとき、大佐渡と小佐渡の間に、低地が広がり、国中平野が誕生しました。 
国中平野は、大佐渡山地と小佐渡山地に挟まれているため、冬はユーラシア大陸からやってくる季節風をブロックします。そのため、積雪量も新潟県内の中では、少なく、比較的過ごしやすい気候です。

佐渡のメインストリートへ

国中平野には、佐渡島の人口の80%ほど集まっています。国中平野を横断する国道350号線がメインストリート。
佐渡島の中心にある金井地区に佐渡市役所が置かれています。
金井地区の西隣にある佐和田地区が、現在の佐渡市のお買い物の中心地です。ダイソーなど全国チェーンのお店もそろっています。休日になると、地元の買い物客が集まり、にぎわいます。

国中平野には、田園地帯も広がります。佐渡島は、新潟県中越地方の南部、魚沼地方、下越地方北部の村上市岩船地区に並び、新潟県を代表するブランド米の産地です。生産量は2.9万トン(2020年)で、北海道、本州、四国、九州を除く離島の中では、最もお米を生産している島です。主な品種は、コシヒカリ。
佐渡で米づくりが盛んな理由は、豊富な水源があること。大佐渡、小佐渡に雪が積もり、小佐渡山地から真野湾へ流れる国府川など、水が豊富です。また、佐渡島は対馬海流という暖流に囲まれており、新潟県内では温暖な気候です。水源と気候に恵まれているため、米づくりが盛んです。

佐渡島最長の河川、国府川
田園地帯を走る

佐渡島の西側、真野湾に到達し、バスは北へ向かいます。

佐渡上陸記


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