北海道横断旅、東へ拡張したら予想外の出会いに感動した。
結論
一人旅は自分で選択しなければならないから、より楽しめる。
後悔しないか、体験したいか基準で考える。
釧路から東へ拡張したら、より大きな感動が味わえる。
一人旅では選択の連続
一人旅は選択の連続です。自分で選択するから、責任を伴います。責任を伴うから、より楽しめます。
計画の段階でも当日の行動でも選択を迫られます。「ここに行って何を食べる?」、「お土産として何を買う?」という小さな選択から、「時間が余ったから、どう過ごす?」「運休したから、どうやって1日過ごす?」など大きな選択も迫られることがあります。
今回は、北海道横断旅で選択してよかったことを話します。
道東地方を開拓するか札幌に滞在するか?
道東地方に行きたいという気持ちから、5月、北海道に行くことを決めました。当初は釧路市、帯広市、札幌市を訪れる予定でした。
しかし、上の一言が今回の旅を大きく変えるきっかけになりました。計画を変更せず、札幌市にとどまるか、札幌市の滞在日程を減らして根室市に行くかどうか迷わされました。
札幌市に滞在する理由
交通費が抑えられる。
ゆとりのある計画を立てたい。
1年前に行くことのできなかった水族館、博物館へ行きたい。
根室市へ行きたい理由
北海道最東端の地に上陸したい。
花咲カニを食べたい。
釧路市から根室市へ電車で2時間半程度で行くことができます。根室市に行くことのできるチャンスを逃したくありません。
札幌は3ヶ月後、日本海側縦断の旅で再び行きます。
やりたいこと、スケジュールなど考慮した結果、今回は札幌市滞在日程を根室市滞在に回すことにしました。
釧路市と根室市の間には、厚岸町があります。厚岸町と言えば、牡蠣です。1年前、札幌のバーで出会った牡蠣のアヒージョを思い出しました。釧路市へ戻るときに寄ることに決めました。
根室市へ拡張することを選択した結果
予想を超えた160分ものアトラクション
釧路市から根室市へ行くとき、花咲線を利用しました。乗っただけで、サファリパークの世界に没頭しているかのようなワクワク感が味わえました。
160分の電車旅では、都市部→湿原→巨大な湖→川に浮かぶ島々→牧草地帯という、風景の変化に魅了されました。
電車の窓ギリギリまで前のめりしたくなるできごとは、エゾシカとの出会いです。上尾幌駅~尾幌駅間、昆布森駅~西和田駅間では、往復しただけで、41匹ものシカに出会いました。エゾシカは電車が近づくと、避難します。足が速く、カメラを回した時には姿を消していました。
湿原ならではの植生、牧草地でのびのびと暮らすホルスタイン、サラブレッドにも魅了され、160分の移動時間は、アトラクションに変貌を遂げました。
詳細が気になる方は、↓の記事をお読みください。
ユニークな喫茶店メニューとの出会い
根室駅に到着し、夕食をとりました。今回の根室旅のテーマの一つが、喫茶店メシを味わうことでした。根室市の喫茶店では、エスカロップ、オリエンタルライス、スタミナライス、ピドックライスというユニークな4種類のご飯ものが味わえます。
今回の根室旅では、エスカロップ、オリエンタルライスを食べました。主食、主菜、副菜がワンプレートに詰まっており、ワクワクが止まりません。家庭でも、再現したくなるほどのお気に入りメニューになりました。
気になる方は、↓の記事をお読みください。
根室の海の幸を味わう
根室市は、根室港、花咲港、落石港を中心とした港町です。サンマ、花咲カニなど海の幸も魅力の一つです。根室周辺は冷たい海を好む魚が集まっています。
根室市発祥の回転寿司、根室花まるで、根室市中心の道東地方ならではの海の幸も味わいました。5月はアブラカレイ、カジカなどが味わえました。根室花まるについて、8月以降、投稿します。
根室市に行って、驚いたことの1つは、海の幸の安さです。東京のスーパーマーケットの半額以下でした。花咲カニは、3000円ほどかかると思っていました。しかし、1000円でお釣りがくるほど安いです。スーパーマーケット、魚市場でお土産として、予定の倍ほど買うことができました。
もっと読みたい方は、こちらの記事をご覧ください。
日本の東の端に上陸する
根室駅は、日本最東端の有人駅です。根室駅の一つ手前、東根室駅が日本最東端の駅です。東根室駅には、日本最東端の駅を示すモニュメントがありました。
誰でも行くことのできる日本最東端は根室半島の最東端、納沙布岬です。納沙布岬から、知床半島、千島列島を眺めることができます。しかし、小雨がパラついており、千島列島の姿は雲に包まれていました。
納沙布岬にある資料館で、なぜ、北海道最東端の地に足を踏み入れることができないか、知ることになります。
さらに気になる方は、下の記事をお読みいただけると嬉しいです。
自然が創り出した絶景を眺める
根室半島を分けるように誕生した風蓮湖、自然が作り出した絶景も眺めることができました。花咲港では、大きなタイヤのような車石に圧倒されました。
根室半島で誕生した絶景に酔いしれます。続きを読みたい方は、↓の2本の記事をお読みください。
厚岸町を追加することを選択した結果
釧路市へ戻る途中、厚岸町で下車しました。
牡蠣のフルコースとの出会い
厚岸町では、名物の牡蠣を堪能することが最大の目的でした。
厚岸町でも、選択を迫られました。
「厚岸駅前にある氏家のかきめしで食べるか、道の駅グルメパーク厚岸内のレストランで食べるか?」
道の駅が混雑しているだろうと判断し、氏家のかきめしで食べることにしました。かきめし屋さんでも、メニューが思ったより多く、選択で迷わされます。「ほたてかきめし」か、「かきめし」か?
「ほたても食べられるから、かきだけではもったいない。」と思い、ほたてかきめしを選びました。ほたてかきめしは、貝の旨味が詰まった炊き込みご飯、甘辛い味でも、貝の主張が感じられました。
線路を越える歩道橋を渡り、未知の駅グルメパーク厚岸に行くと、レストランは、90分待ちでした。厚岸町内で養殖されている3種類の牡蠣の食べ比べがしたかったです。牡蠣だけ食べるのであれば、待つという選択がありました。しかし、南部にある寺院も見物したいという思いが強かったため、待ち時間のないカフェへ変更しました。
カフェでは、1種類の牡蠣は食べることができました。2種類の牡蠣の代わりに、オイスターソフトクリームを味わいました。オイスターソフトクリームはコーヒー風味で、隠し味にオイスターソース。牡蠣最中のクオリティの高さにも目を見張るものがありました。見た目から、コーヒソフトクリームを連想させられます。その通りの味わいです。しかし、オイスターソースが入っているためか、深みも感じられました。
寺社仏閣まで徒歩40分ほどかかります。厚岸湖を南北で結ぶ厚岸大橋を渡る前、漁連直売所エーウロコがありました。エーウロコには、牡蠣の食べ比べができます。電子レンジで焼き牡蠣を作ることができます。しかし、20分待ちの行列ができていたため、断念しました。全国発送も対応されているため、牡蠣をお土産に買いたいという夢も叶います。
厚岸町海事記念館では北海道周辺の海について学ぶことができました。北海道で行われている漁から海の幸の標本などの展示がありました。釧路市博物館の前にあった旧釧路市科学館で展示されていたアクティビティも楽しむことができます。昭和レトロな一面も体験できました。
厚岸湖の南北を結ぶ厚岸大橋を越えると、住宅地が中心でした。南部は、江戸時代から集落ができました。本土と同じような寺社仏閣も見られました。
厚岸町の寺院の代表は、国泰寺です。国泰寺は蝦夷地をロシアの接近から守ったり、本土からの移民を保護するため、役所と警察署を足したような施設として誕生しました。幕府の直轄のため、徳川家の葵家紋も見られました。
国泰寺の右隣にある厚岸神社では、オリジナルのおみくじなど、参拝だけではない魅力が感じられました。
続きは、こちらをお読みください。
2泊3日、北海道東拡張旅を終えて、厚岸神社の前にあるバス停から釧路市へ戻りました。
根室市、厚岸町を追加することにより、旅の充実度は幾重にも重ねることができました。
節約だけではなく、経験投資いう視点も旅には必要だと毎回、旅をする度に思います。それゆえに、当初の予算の2割ほどオーバーするのです。投資した分、思い出として還っていきました。