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何か食べたい

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食べ物関係の小噺
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2024年1月の記事一覧

シュラスコの思い出

シュラスコの思い出

ブラジルと聞いて、皆様は何を連想するだろうか。
常夏の国、リオのカーニバルで踊り狂う麗しのボニータの群れ、サッカー、大河アマゾンに育まれた豊かな大自然…etc、etc…。

そんなブラジルは、実は世界有数のコルネ(食肉文化)の国である。
日本人がコメを食べるのと同じ感覚で、ブラジルの人々は肉…特に牛肉をよく食べる。1日の食事のうち3度に2度は肉中心の献立だと言う。

ブラジルの肉への依存度を示す以

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蛇料理

蛇料理

まだワタクシが東京都・文京区に住んでいた頃、文京区の隣の台東区・上野御徒町に蛇料理専門の店があった。漢方薬屋も兼ねていたかと記憶している。立地は確か御徒町駅からそんなに遠くは無い場所だったと思う。今もあるのだろうか。

大抵の人が対面すると「おわっ」となる蛇だが、実は食材としての歴史はかなり長い。ただ、どちらかと言うと常食よりは【薬喰い】の側面の方がかなり強い。マムシの黒焼きの滋養強壮効果は頓に有

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パンを珈琲に浸しながら

パンを珈琲に浸しながら

子供の頃に食事の面で厳しく躾けられると、大人になった時に反動で刷り込まれたタブーを破りたくなる瞬間がある。
我が実家は母方の祖父と祖母がそうしたテーブルマナー(?)に煩かった影響もあり、母が食事のマナーに大変厳しかった。
例えば、お茶漬けは「呑兵衛の食べ物だから」と言う理由で成人するまで殆ど禁じられて居たし、サラミソーセージは「鼻血が出るから」と言う理由で少ししか食べさせて貰えなかった記憶がある。

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