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2023年7月の記事一覧

【詩】絶望の歌

【詩】絶望の歌

ある朝突然
「目覚めた!」と叫んだ奴が
日に日に狂ってく
あんな有り様が
【目覚めた】果てならば俺は
死ぬまで眠りたい

Sing a song
Let's sing a song of despair
滅亡が確定事項な祖国の為

何処まで逃げても
希望の欠片さえも残っちゃいない
夢など見るだけ無駄さ
明日の事さえ知れたモノじゃない

Sing a song
Let's sing a song o

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【詩】Dive into the nightmare

【詩】Dive into the nightmare

粉々に砕けた希望の欠片
拾っては涙を流す
絶望の影と怨嗟の薫り

月明かり眩しく刺さる胡乱な夜が 
果てしなく続く地獄
覚悟は出来たか終わり無き旅の

Dive into the nightmare 気がつきゃ独り
死の予感さえこの身に遠く
Dive into the nightmare 震えている
世界は全て イカれているのさ
Dive into the nightmare
Dive into

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【詩】Here comes the night

【詩】Here comes the night

ビルの谷間 夕陽が落ちてく
茜色の空 天鵝絨 (ビロード)が置換する

ただ怖くて 身を竦めた
ただ寒くて 震えていた

Here comes the night
夜の闇が心を乱す
Here comes the night
朝が訪れるその瞬間(とき)まで

日曜日の 長閑な昼下がり
気がつけばもう 夕闇が押し寄せる

夜がこんなに 怖くて寒い
代物だなんて 知らなかった

Here comes t

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【詩】青い月

【詩】青い月

今宵

またひとり絵師が

自ら筆を折った

絵師のアイデンティティを

根こそぎ奪って

大衆は見えぬ敵に怒り狂い

暴君は今も狂ったように笑う

傀儡の女王は何も語らず

新たに勃興した国には

愚か者が群れる

そんな光景を私は箱庭から眺める

青い月に照らされて

【詩】さよなら自由と放埒の日々

【詩】さよなら自由と放埒の日々

ビルの谷間の地平の向こう
白い朝陽が昇ってく
夜の帷(とばり)と月と星とを
追い払うように眩しく

年齢(よわい)を重ねて
嘘も覚えて
穢れた大人に変わってく
幼い時代の浄(きよ)い自分が
追憶の彼方遠ざかる

ごくありふれた人生よりも
全てを変えてみたかった
夢は破れて背中の翼
もがれて空から墜ちた

さよなら自由と放埒の日々よ
あの日の願い 色褪せる
「来世でもう一度逢えたらいいね」
キミは泣

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