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記事一覧

【詩】フロンティア

【詩】フロンティア

止めはしないよ
気持ちは良く判るから
あの場所は大きくなり過ぎた
末端まで目が行かない位

僕だってそうさ
顧みる者は居ない
立役者が大勢集まった
僕の出番じゃないんだ

行かなくちゃ 次の晴れ舞台へ
僕等に陽が当たる場所へ
あの場所は 彼等に任せよう
新しい場所を探そう

過去に同じく
去る事選んだ奴が居た
今なら彼の気持ちが判るよ
彼はどうしているやら

老兵は死なず
ただ無言で去るのみと

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【詩】GreyZone〜灰色の街〜

【詩】GreyZone〜灰色の街〜

GreyZone
空を隠す雲の帷厚く
GreyZone
海より来る風は酷く冷たい
束の間の水辺 鳥が群れて
老いたる犬は 日輪に吼える
GreyZone
どちらともつかない灰色の街

GreyZone
秋を忘れた日々に人は惑い
GreyZone
色づかぬ木の葉が枯れて散り行く
枝に残された葉は未だ青く
冬の気配にただ身を震わす
GreyZone
どちらともつかない灰色の街

四季の別 曖昧なこの国

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【詩】逃げ場の無いボク達

【詩】逃げ場の無いボク達

傀儡の女皇は黙して語らず
狂気の暴君が今日も嘲笑う
『聞け民草ども この世界の
 全ては我のもの 塵ひとつも』

There's no escape.
The people continue to weep.
There's no escape.
The pain does not stop, All night long.

国を捨てたる流離い人は
青空の下に安息を得る
『退け余所者よ』
呪詛の

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【詩】キミが好きだから

【詩】キミが好きだから

眠れぬ夜の徒然にふと
何処に行くのか考える
空と地平が交わる場所へ
果て無き旅路と知っても

Because I hate all.
War and hate and disease. 
But I'm not ready to throw it all away.
Because I love you.
Including your smile.
That's all the reason I

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【詩】With a Gaia

【詩】With a Gaia

嗚呼 先祖達の 
赦されざる 過失の末に
嗚呼 僕達は
数え切れぬ モノ無くした

嗚呼 子孫達に
残すべきの 僅かなモノが
嗚呼 ひと握りの
ブルジョア等に 奪われていく

逃すな 簒奪者を追え
何もかもが手遅れになる前に

Ah! Gaia, with a Gaia
I will sing (of the) earth's eternity
Gaia, with a Gaia
I will s

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【詩】living in a Gehenna

【詩】living in a Gehenna

We are living in a Gehenna.
Ah, Gehenna is next to us.
We are living in a Gehenna.
Ah, Gehenna. Ah, Gehenna.

We are living in a Gehenna.
Ah, Gehenna is next to us.
We are living in a Gehenna.
Ah, Geh

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【詩】Nothing Everlast Forever

【詩】Nothing Everlast Forever

何故キミは 歌を棄てた?
あんなに素敵な声なのに
魂が変わったように
キミは過去を塗り潰す

キミを遠く感じてる
どうしてキミは
過去と訣別して
生きる事 選んだのだろう

泡沫の夢 
閉ざされた未来
去くキミを見送ったまま
塗り潰された過去を見つめ
僕は未だ此処に居る

何故キミは 歌を棄てた?
熱い夢を抱いてたのに
メイキャップも 名前さえも
別物のそれに塗り替えて

キミの想いを感じてる

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【詩】朋友(とも)よ

【詩】朋友(とも)よ

炎暑の気配が遠退く一方で 
見上げた視線の先 青空には
晩夏の名残の入道雲が

日毎 腐ってく
世界に見切りをつけて
キミは旅立った
この間までは元気だったのに

朋友よ どうか笑ってくれ
泣くしかないこの俺を
朋友よ どうか恨んでくれ
生き汚いこの俺を
朋友よ どうか笑ってくれ
泣くしかないこの俺を
朋友よ どうか憎んでくれ
生き急いでるこの俺を

疫禍が世界をバラバラに分かち
互いの行き来も侭

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【詩】満ち潮

【詩】満ち潮

去りゆく炎暑の気配肌で感じた
急に海を見たくなって
旅に発った
田舎の小さな電車の中で揺られて
知らない場所の砂浜で
ひとり流離った

引き潮 沖へと駆けてゆく
チドリの群れがそそくさと
汀の辺りを駆け巡る
競うが如く

「頑張れ」
何故だか微笑みを零して
煌めく水面に目を向けて瞼を細めた

晩夏の陽射しは落ちて行くのが早くて
梔子色した夕暮れが
辺りを包む
翼を休める海鳥達の群れは
切り絵のよう

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【詩】Please forget me

【詩】Please forget me

電磁の海の片隅
君を見かけた
暫く会わない内に
随分名が売れたんだね

僕と交わした会話
覚えてはいないだろう
況してやあの日の約束さえ

You won't remember me.
You won't remember me.
Please forget me. Ever and ever and ever.
憎む事で僕を思う位なら

電磁の海の片隅
久々に君の
唄声に触れたよ
美声はあの日の

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【詩】不可侵領域

【詩】不可侵領域

そっと築いていた
この庭園からじっと見ていた
一歩向こう側は
小競り合いがずっと絶えなくて

This is my own place.
僕だけの秘密の場所
No trespassing.
This is my own place.
誰にも立ち入らせはしない
Stop!This is my own place.

いつからだろう
人は啀み合い憎しみ合い
それを横目に
僕は楽園で羽を伸ばす

Thi

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【詩】今日も眠れない

【詩】今日も眠れない

朝焼けに 染まるマイタウン
夜勤明けの帰路
疲れてる筈なのに 頭が冴える

取り留めの無い思い
ネガティブ過ぎて 自分でも巧くまとまらない

眠れない 眠れない
だけど仕方無い いつもの事
眠れない きっと眠れない
だけど仕方無い 開き直るさ

眠れない 眠れない
だけど仕方無い いつもの事
眠れない 今日も眠れない
だけど仕方無い 諦めるさ

夕闇に 染まるマイタウン
仕事へと出掛ける
銀色の精

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【詩】King of the Dawn

【詩】King of the Dawn

You, be the King of the Dawn.

世界が動き始めてる
埃にまみれた古い価値観ブッ壊せ
破片も残さず

虐げられた手負いの獣の逆襲が始まる
…You, be the King of the Dawn.

旧時代の遺物の瓦礫の上に
築くは未来の暁
キミよ拳を握れ
You, be the King of the Dawn.
迎えろ新たなパラダイム

過去に囚われた罪人が
埃に

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【詩】Frost on my mind

【詩】Frost on my mind

孤独な詩人が奏でる
叙事詩を待つ者は消えて
果てなき絶望の日々に
いつしか心は凍りつく

白い月 夜を割く時
冷え切った風が地を這う

誰もが詩人の存在を
当たり前と思い込んでた
叙事詩を奏でる事さえ
空気の如く捉えてた

白い月 闇を割く時
刺すような風が地を縫う
楽園に通ず扉が
凍りつき閉ざされる

凍えよ
当たり前の日常の全てよ
凍てつけ
孤独な詩人を眠らせろ
永遠に 永久に

詩人は疲れ口

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