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【詩】Frost on my mind

孤独な詩人が奏でる
叙事詩を待つ者は消えて
果てなき絶望の日々に
いつしか心は凍りつく

白い月 夜を割く時
冷え切った風が地を這う

誰もが詩人の存在を
当たり前と思い込んでた
叙事詩を奏でる事さえ
空気の如く捉えてた

白い月 闇を割く時
刺すような風が地を縫う
楽園に通ず扉が
凍りつき閉ざされる

凍えよ
当たり前の日常の全てよ
凍てつけ
孤独な詩人を眠らせろ
永遠に 永久に

詩人は疲れ口籠り
味方も無い事に気づく
"我知る者はもう居まい
修羅の巷のこの場所に"

白い月 夜を割く時
冷え切った風が地を這う

誰も省みないのなら
詩人は全てを捨てよう
楽園に通ず扉を
溶けぬ霜で封じよう

白い月 闇を割く時
刺すような風が地を縫う
楽園に通ず扉は
閉ざされもう開かない

凍えよ
当たり前の日常の全てよ
凍てつけ
孤独な詩人を眠らせろ
永遠に 永久に

凍えよ
偽り 見せかけ 欺きの絆よ
凍てつけ
孤独な詩人を眠らせろ
永遠に 永久に

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