第3回(後半) さまざまなマーケティングの戦略と考え方
こんばんは。前回に引き続き第3回の後半です。
目次
9.広告の成果はどのように調べるのか
10.大企業向けの広告効果測定方法
11.マーケティングと社会貢献
12.「水平思考」で行うマーケティング
13.統一したマーケティング戦略
14.グローバルマーケティング
15.世界人口の約72%に注目
9.広告の成果はどのように測られるのか
DAGMAR 理論・・・以下の5段階を一つ一つクリアすることで売り上げなどの成果が出せると考える理論
1「未知」:商品の存在に気付いていない
⇩ 認知率
2「認知」:商品の存在は知っている
⇩商品理解度
3「理解」:商品の内容を理解している
⇩購入意欲度
4「確信」:商品を買おうと思っている
⇩実売数
5「行動」:商品を実際に購入した
10.大企業むけの広告効果測定方法
シェア・オブ・ボイス(SOV)
・・・ライバル企業やライバル製品・サービスと比較した広告露出度の割合
→製品のシェアは同じカテゴリーの競合製品やサービスの出稿量との比較で決まる
広告例
・CM(純広告)
・PR 番組(タイアップ広告)
・記事広告(ペイドパブリシティ)
・商品紹介(パブリシティ)
・記事広告(タイアップ)
・紹介記事(パブリシティ)
・リスティング広告、バナー広告、アフィリエイト広告、メール広告など
11.マーケティングと社会貢献
CRM(コーズ・リレイテッド・マーケティング)
・・・企業の商品やサービスの収益の一部が、慈善団体などに寄付されることで社会問題の解決に役立てられるマーケティング活動のこと。
⇒消費者、企業、社会の3つのステークホルダーがすべて満足できるという意味で「近江商人」の三方よし にもつながる手法。アメリカでは広告市場の8%を占めると言われている
マイケル・ポーター
「企業の CSR(企業の社会的責任)活動は単なる寄付やフィランソロピーではなく、自社の事業戦略と結びついたCSV(戦略的 CSR)でなければならない」
12.「水平思考」で行うマーケティング
ラテラル・マーケティング・・・さまざまな角度から事由に思考をめぐらせる“水平思考”を用いて新たな発想が導き出せると提唱した理論
・水平思考の例
「逆転」「協調」「代用」「結合」「並べ替え」「除去」
3つのSTEP
1 フォーカスを選択
思考の対象となるモノを選択し、その特性を考える。たとえば花なら「香りがいい」「色がきれい」「枯れる」など
2水平移動によりギャップ (刺激)を誘発
1で考えた特性を一つ選びだし、変化を加える。変化のさせ方には「逆転、代用、 結合、協調、除法、並べ替え」の6つの方法がある。
3ギャップを埋める方法を考える(連結)
たとえば「花」なら「枯れる」という特徴を逆転**させると「いつまでも枯れない」すなわち、「枯れない花=造花」というアイデアが出てくる
13.統一したマーケティング戦略
統合型マーケティング・コミュニケーション(IMC)
・・・あらゆるマーケティング・コミュニケーション活動を戦略的に統合し、統一したメッセージを消費者に伝えていくプロセス
・製品パッケージ
・店舗
・プロデューサー
・PR
・セールスプロモーション
・ダイレクト・マーケティング
・Web 等
14.グローバルマーケティング
・・・国境にとらわれることなく、地球上にあるすべての国々を一つの市場としてとらえて行うマーケティング活動
レビット
「世界統一規格の製品を提供していくことが大切」
→グローバル化が進むと、世界が段々同質化し、どこに行っても同じようなものが好まれると考えられる
15.世界人口の約72%に注目
BOP マーケティング・・・世界の約50億人の貧困層(BOP)を育てて市場にしていく新しいマーケティング
→今後所得が上がることで BOP 層が大きな顧客に成長していくと期待されている
前後半に分けた第3回はこれで終わりです。次回第4回は「消費者の心を掴むマーケティング理論」です
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