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会計学 第7回 決算書で企業分析

本日2回目の投稿になります。 
会計学は今回でラストです。

今回は具体的にどのように決算書を読めば良いのかを説明していきます。


【決算書で企業分析】

I.企業分析で必要なポイント
「収益性」、「安定性」、「将来性」の3点

分析方法
1実数分析・・・売り上げ規模・利益・資産額など財務諸表の実数地を見ることで会社の規模を理解

2比率分析・・・売り上げに対して利益がどのくらいあるのか 流動負債に対して流動資産はどのくらいあるのか。自己資本比率はどのくらいあるのか などを見て判断

3時系列分析・・・過去の数値と比較することでその変化を把握。改善された部分や悪化している部分 が見える

4他社比較分析・・・同業他社の財務諸表と比較して相対的に状況を判断

Ⅱ企業の収益性を読み解く方法

・仕入れの価格
・制作コストなど様々なため、売り上げと収益性は直結しない
・企業分析で大切なのは営業利益 
営業利益率=営業利益÷売上高×100%


III.投資家の指標 ROA とは

ROA:総資産利益率 「投下資本に対する利益」 (Return On Asset)

ROA = 当期純利益 ÷ 総資産
・企業が総資産をうまく使って利益を生み出しているかわかる

・経営者が資産を効率よく使っている会社には投資家も注目

・ROA をあげるには総資産回転率(=売上高÷資産)に目を向けることが必要
⇒1年間の資産の何倍の売上を出せたかを表す

・コスト削減で ROA を改善

・任天堂など膨大な総資産を抱えている会社の総資産回転率は小さくなる

Ⅳ.株主の指標ROEとは

ROE:自己資本利益率(Return On Equity)

ROE = 当期純利益 ÷自己資本
・株主が投資した金額に対し会社がどれだけ利益を出したのかを示す

・この値が高いと株主からみてより効率的な経営がなされていることに
⇒株主にとって小額投資でリターンが大きくなる

・基準は概ね8%といわれている

・借金で手持ち資産を増やし、大きな事業を行ってたくさんの利益を得られれば ROE は高まる
=改善には借金をして事業規模を拡大する方法がある (レバレッジ)


V.給与はどうやって決まるのか?

給与は付加価値から支払われている
付加価値:売り上げから材料費、外注費、交通費、消耗品費などの外部調達費を減らしたもの

付加価値率:付加価値が売り上げに占める割合
=付加価値 ÷ 売上 × 100

労働生産性:付加価値を生み出すのにどれだけの人手が必要であったかを示すもの
=付加価値 ÷ 従業員数


VI.会計の力で中小企業は変わる

管理会計:会社の将来設計に役立てるもの。
Point は限界利益(固定費を除いた利益)を把握すること

限界利益= 売上高 - 変動費

損益分岐点:利益と費用の額が等しくなる売上高、販売数量を表す
⇒損益分岐点を上回ることが必要



今回で会計学は終わりです。次回からはマーケティングのことについてかいてきます。

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