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【材料】美術家 栗田宏一氏の「土」採集

 大昔の洞窟や古墳を彩る赤や黄色、緑、青。古くから使われてきた色材には、鉱物からだけでなく私たちの足元にある土由来のものもある。土性顔料の優しく柔らかな色彩は、鉱物性顔料とはまた異なる魅力とエネルギーを内包しているように思う。

 栗田宏一氏は、日本をはじめ世界各地を旅して土を採集。土の美しさを、世界に発信し続けている。
 絶版になっているものもあるが、栗田氏の本(『秘土巡礼 土はきれい、土は不思議』『土のコレクション』など)は、眺めているだけでも幸せな気持ちになる。栗田氏の一つ一つの言葉が、不思議と染み込んでくる。こんなに美しい本があったとは。
 今年の夏は、きれいな土を日々探してみようと思う。紫の土をなんとか見つけたい。

無印良品 くらしの良品研究所「ひと握りの土」

山梨県立美術館【公式】「作家インタビュー(栗田宏一・須田悦弘)ロングバージョン」

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