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のもきょうさんのトークショーで感じたこと①『子どもを放牧する』

5月25日(土)に愛知県名古屋市にある星ヶ丘テラスで『多様なまなびマルシェ』に行ってきました。多様なまなびマルシェは愛知県内のオルタナティブスクールやフリースクールなどが集まり、子どもや親が新しい生き方に出会えるイベントになっています。

今回の私の1番の目的は、いつもVoicyの配信を聴いているのもきょうさんこと野本響子さんのトークショーに参加するためです。


▽のもきょうさんのVoicyはこちら▽

今回行われたトークショーでは、野本さんの著書『子どもが教育を選ぶ時代へ』の内容を主軸に、のもきょうさんが海外の大学院で学ばれていることや取材したことなど、これからの子どもの教育について語ってくれました。

野本さんのお話の中で、特に心に残ったことがあります。
親の心構えとしての『放牧』と、子どもの主体的な学びによる『自律』です。

その中で今回は『放牧』について、私が感じたことをまとめました。
よろしければ、ぜひお読みください。

子育ては『放牧』すること

「失敗する権利」を奪わない

「危ないから、あれはやってはダメ!」
「忘れ物はない?ちゃんと持ったの?」
「早く寝ないと、朝起きれないよ」

このような言葉を子どもにかけていませんか?

子育てをしていると、私たち親はどうしても子どもに口出しをしてしまいます。もちろん、子どもを大事に想っての言動だとは理解しています。

その子どもへの口出しは、本当に子どものためになっているのでしょうか。子どもへの過剰な声かけは、子どもの成長の妨げになっていませんか。

私たち親は、子どもを大切に想えば想うほど忘れてしまうことがあります。

それは、子どもには「失敗する権利」があるということです。

子どもは失敗から多くのことを学びます。
私たちも子どものころに靴の右左を間違えたり、ボタンの順番を間違えたり、忘れ物をしたりとたくさんの失敗をして成長してきたはずです。失敗したからこそ「次は成功させる!」と自分の力で成長してきました。

それを、「かわいそうだから」と先回りして、子どもに失敗させないようにするのは子どもの「失敗する権利」を奪うことになります。

では「失敗する権利」を奪わないためにはどうすればよいのでしょうか。

子どもを『放牧』できるか

トークショーの中で野本さんは、親が子どもを『放牧する』ことが必要と言っていました。

放牧とは、子どもを自由にさせてはいるけど、横目で子どもがなにをしているのかをきちんと見ていることです。子どもに好き勝手やらせて親は知らんぷりの放置とは違います。

放牧空間で子どもは自由に動き回り、たくさんの失敗から多くのことを学び成長できるでしょう。なぜかというと、横目ではありますが親が見てくれているので「本当に危ないときには守ってもらえる」という安心感があるからです。

この放牧空間の中にいれば、子ども自身がどうしたいかを考え、自らの学びへと繋がっていきます。これこそ、子ども中心教育の第一歩だと思います。

じゃあ、どうすんの?

しかし、『放牧する』と言われても、つい子どもに口出ししてしまう。「だって子どもが気になるんだもん」となってしまいます。

そのときに意識するのは親は子どもを遠くから見守るということです。

小学校のときに国語の授業で「親という漢字は木の上に立って見ると書く」と習った方も多いと思います。この親という漢字のとおり、木の上から子どもを見守るようにする。

まずは、「10分間はなにがあっても子どもに口出ししない」のように具体的でやりやすいことから始めるのがいいです。

いきなり「仏のように、なにがあっても口出しせず見守る」みたいな高い目標を設定したら、うまくいかなかったときに「やっぱり私にはできない」と投げ出してしまう可能性が高くなってしまいます。

それでも子どもに口出ししてしまう方は、物理的に子どもから離れましょう。口出しをするのに大きな声を出さなければならない、そもそも子どもがなにをしているのかよく見えないので、口出しをする気が下がります。笑

実際、私はこの物理的に離れる方法をよく取り、効果を実感しているので本当におすすめします。ポイントは子どもが振り向いたときにニコッとするです。笑顔で見守りましょう。

おわりに

親として、子どもの失敗する姿を見るのは辛いことです。

しかし、子どもを失敗から守るのではなく、失敗を経験させる。
「失敗して当たり前」
「失敗は成功のもと

失敗するから強くなるし、失敗するから成長します。

もし失敗して子どもが泣いてしまったら、最後に子どもをギュッと抱きしめる。それが『放牧』なのかなと思います。

うちの上の子は私よりも大きくなってしまい、ギュッて感じではないですが。笑
それでも、ハグしてくれます。

「子ども放牧する」という表現が、とても好きになりました。

なんか気張らなくてもいい感じがして。


今回のトークショーで、野本さんにサインをいただきました。
ありがとうございます。私の宝物です!

次回は、子どもの主体的な学びによる『自律』について書いていこうと思います。よろしければ次回の記事も読んでいただければ幸いです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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