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NFTアートについて考えるための5つの記事

今回は、2020年ごろから大きな話題となった技術「NFT」について考えます。NFTというコンセプトが登場して以来、トレーディングカードやゲーム、アートなど複数の分野でよく聞くようになりました。

どのようなデータも複製しやすいというデジタルデータの特性により、データ自体の唯一性・真正性が担保しづらいという課題に対し、ブロックチェーン技術を利用して取引記録を記録することによって、画像自体はコピー可能でも、台帳上所有することができる数量は限定をできたり、所有している人はその真正性を担保できることによってそれを他の人に転売するということが可能になったり、台帳を照合することで、特定のNFTを所有している人だけが参加できるコミュニティをつくることができたり……といった具合にNFTの説明はあらゆるところで目にしますし、なるほど確かに使い方によっては面白いことができそうだ、ということはなんとなく理解ができます。

でも、話題になればなるほど、「何故そこまで?」という疑問が先行し、なかなかノリ切れない、というのがTHE TECHNOLOGY NOTEチームのムードでした。(以前「メタバース」をテーマにした時と同じ感じです)


特に「NFTアート」については、その取引金額がセンセーショナルに報じられたり、既存のアートの世界で活躍する作家がNFTアートに参入するなど、特別熱量が高い領域のように見えます。

少なくとも「アート」と名がついているモノを、どう面白がればよいのかわからないのは非常に勿体無いのではないだろうか!ということで、何度かの取材やディスカッションを経て、NFT ってそもそも何なのか?NFTアートはどういうところが面白いのか?を考えるための記事5本が執筆されました。

NFTがアートの分野から注目される理由を、NFTというものが、「紙」と同様に、技術によって生まれた「紙みたいなもの」=「新しいメディウム」として捉えることができることからである、という考察がなされています。

NFTアートを購入するモチベーションについて、筆者が普段持ち歩いているキーホルダーコレクションを例に考察しています。

デジタルアートの一分野として近年注目される、プログラムによってグラフィックを生成させる「ジェネレイティブアート」と、NFTの特性の相性について考察しています。


2021年のNFTアートの話題の浮き沈みを振り返りつつ、NFTアートの話題が一旦落ち着いたタイミングで開催された「超複性技術時代の芸術」「Proof of X」という2つのNFTアートに関する展示を通してNFTアートの楽しみ方について考察しています。

NFTのような技術の登場を予見していたと思われるSF作品群を紹介しています。80年代のサイバーパンクムーブメントを牽引したウィリアム・ギブスンの作品群や、90年代「サイファーパンク」と呼ばれたプライバシーをめぐる暗号技術開発のムーブメントを受けて生まれたニール・スティーヴンスンの作品群を紹介しながら、メタバースと暗号技術が同列で語られる背景を考察しています。

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