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スウェーデン 福祉大国の深層 金持ち支配の影と真実

書名:スウェーデン 福祉大国の深層 金持ち支配の影と真実
著者: 近藤 浩一
出版社:水曜社
発行日:2021年1月23日
読了日:2021年3月6日
ページ数:240ページ
3月 :1冊目
年累計:13冊目

スウェーデンに対するイメージが変わった本。

著者の経歴がまず特徴的です。

1975 年生まれ。法政大学法学部政治学科卒業後、神奈川県警入職。その後オーストラリア留学を経てIT 企業で数年間勤務後、世界屈指のスウェーデンの通信機器メーカー・エリクソン社へ転職。2007 年よりドイツ・デュッセルドルフ勤務、2012 年よりスウェーデンで勤務し現在システムマネージャーとして5G(第5 世代移動通信システム)開発に従事。

ドイツやスウェーデンの企業で働いて
現在もスウェーデンに居を構えています。
だからこそ、実体験に説得力があり
医療制度、住宅事情、国民性など
そうだったのねという事ばかりで驚かされます。

福祉国家だけれども歯の治療費は高額だったり
診療待ち、手術待ち時間が何日・何ヶ月にもなる。
住宅も戸数が制限されてるため
賃貸で借りるのも何年も待たないといけない!
など信じられない事が多かった。

さらに、スウェーデンは人口当たりの軍事輸出額が
イスラエル、ロシアに次ぐ3番目という事。
人口は東京都23区と同じ程度しかいないですが
一人当たりに換算すると多いみたいです。

あとはすごい格差社会というのも意外だった。
15家族だけでスウェーデン証券取引所の
時価総額の70%の株を保有しているとは驚き。
そしてその中のトップである
ヴァレンベリ家だけで40%との事。

日本の三井・住友・三菱などとは
比較にならないくらいでかいですね。

日本に報道されるスウェーデンの
イメージは良い部分が誇張されているだけで
実態は異なる事が良くわかり
非常に勉強になりました!


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