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じぶんはたらき方講座2020「はじめてのテレワーク講座」第1回参加レポート

2020年10月15日、オンラインとリアルを繋いで開催した「はじめてのテレワーク講座」。講師の扇本さんと受講生1名はオンラインで参加。それ以外は、ワークテラス佐久に集まった。

コースは全4回。仕事と子育てを同時に行うためのテレワークスキルを学ぶ。初回のテーマは、「じぶんの“いま”を棚卸し」。自分の行動や考え方の根底にある「価値観」を探っていく。

「いったいこれから何をやるんだろう…?」という不安も混じった参加者の表情。講師の扇本さんから「オンラインでコミュニケーションがとりづらいと思うので、何かあったら手を挙げてくださいね」「みんな状況が違うので、人と比べないでくださいね」という声掛けも。

人生は、予測できないからおもしろい

まずは自己紹介。当たり前だけど、今、同じ時間を共有していても、今日までに経験してきたことってみんな違う。実にバラエティ豊かで、それだけでもおもしろかったけれど「今の自分からなにか変わりたい…!」という気持ちがあふれていて、エネルギッシュな時間だった。

次に、講師の扇本さんからキャリアについて。
キャリアというと、仕事の経験をイメージしがちだが、実はそこに限らない。子ども時代、学生時代、仕事、母として、妻として、その経験は連鎖していて、その線上にいまのわたしがある。その全部をひっくるめたものが、キャリアなんだそうだ。

5年先、10年先のキャリアを見通せなくても大丈夫。たった1年でも、状況は大きく変わりうる。目の前のことを1つずつ大切にこなしていくことで、3か月、6か月先を想像することができる。それで良い。

人生には、様々な偶然がある。なりたい職業があったとして、「その職業を知ったのも、偶然ではなかったですか?」と講師の扇本さんに言われて、ハッとした。たしかにそうだ。さらに、偶然を待っているのではなく、「良い偶然をつかみにいく」という考え方もとても新鮮だった。

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(自己紹介もカメラで中継しながら)

価値観にたどり着けるか

1つめのワークショップは、「ライフラインシート」。
これまでの人生(キャリア)を振り返って、辛かったこと、うれしかったことを時系列に記していく。ここで大切にするのは、「なんでわたしはそれを選んだのか?」ということ。
たくさんの出来事の中から選んだそれらは、きっと自分の価値観に大きく影響している。

2つめは、「働く理由」の内省。
なぜ働くの?尊敬されたいから?楽しいから?家族に誇れるから?さらに、自分はその理由に対してどんな価値を感じているのか、深掘りする。尊敬されるとは?自分の成長とは――?自分の中の優先順位が浮かんでくる。

3つめは、価値観シート。
2つのワークを経て、自分の行動の根底にある意識や、原動力になっていることを書き出す。どんなとき、自分は心地よくいられるか、楽しいか、生き生きしているか。また、大切にしている考え方なども。そんなふうに考えていくと、自分の価値観が徐々にあぶり出されていく。

個人で書き込んだ後、グループでシェアする時間は、どこも盛り上がっていて、もっともっとしゃべっていたかった。

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(オンラインで会場と参加者をつなぎながら。試行錯誤しながら講座をつくっています。)

ほんとうは、もっと自分の話がしたい

最後に、テーブルごとに感想を。
「母になった今、みんないろんな人生を歩んできている。自己紹介ではそれを共有できて、とても楽しかった」
「自分では書いていなくても、ワークショップで周りの人とシェアすることで共感できることがいっぱいあった。他者がいることで、自分だけでは思い至らなかったこと、想像できなかったことを感じることができる」
「自分が身を置いていた環境の考え方にしばられていたけれど、まわりの話を聞いて、自分の考え方が頑なになっていたことに気付いた。柔軟に生きてみようと思えた」
「自分が想定していなかった結論が出た。ひとりだと深掘りができない。相手がいるからできた」
「共感したり、過去を振り返ったりすることで、これからの未来を考える意欲がわいてきた」

とても楽しんでいる様子が伝わってくる。
自分を深掘りして、自分の話をして、誰かの話を聞いたことで、見えている世界が数ミリでも広がったような。ママたち、子育てのはなしではなく、「自分の話」だって、本当はもっともっとしたいんだな。じぶんはたらき方講座は、それができる場所。自分に没頭してよい場所。残りの3回も、楽しみだ。

★今回も江村康子さんがグラフィックレコーディングをやっています!

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