自分の強みを見つけるヒント【TCL】
今回は受験生の父親としての投稿です。
今年、高校3年生の息子が大学受験の年となりました。
「自分のやりたいことを見つけて、自分で行きたい大学を見つければいいよ」と言うものの、なかなか具体的な志望校や学部が絞れないようです。
3年前、現在は大学3年生の娘の時も同様でしたが、18歳の時点で「なりたい自分」を明確に見つけられている高校生の方が少ない気がします。
とは言え、親の勝手な「思い」を押し付ける訳にも行きません。ヒントを与えてあげながら、本人の中にある「思い」を引き出してあげないといけないのです。
そうは言っても、子供の「本音」を引き出すのは難しいですよね…。
そこで、3年前に娘が受験した時に参考にしたのが、森岡毅さんの著書「苦しかったときの話をしようか」でした。森岡さんが、就職活動をする大学生の娘さんへの思いを書いた本です。
自分の「強み」は必ず「好き」の中にある
まずは、自分の「やりたいこと」や「なりたい姿」を引き出してあげないといけないのですが、そう簡単には出てきません。
ここで大事なことは、「やりたいこと」「なりたい姿」を見つけるとは、自分の「強み(得意)」を見つける作業になります。
そして、森岡さん曰く、自分の「強み」は必ず自分の「好き」なことの中から生まれるのだそうです。
つまり、自分の「やりたいこと」「なりたい姿」を見つけるためにまずやるべきは、「自分の好きなことはなんだろう?」と自問自答することなのですね。
TCL
では、自分の「好き」はどのようにして見つければよいのでしょうか。
人の「好き」は、大きくは3つに区分できると森岡さんはおっしゃっています。
T :thinking
(知的好奇心)
C:communication
(知覚・感情・思考の相互伝達)
L:leadership
(組織の中で上にも下にも良い影響を与え、導く力)
どれか一つが突出する人もいれば、バランスを取る人もいます。
確かに私自身は、T(知的好奇心)は元々強く、C(コミュニケーション)はそれほど得意ではありませんでしたが、社会人になりL(影響力)が好きなことに気付き、そこを伸ばしていきました。
「好き」を見つけるとは、自分の中の【TCL】のバランスを知る作業なのですね。
「好き」を「強み」に進化させるためにコントロールすべき3つのこと
まずは、自分の「好き」を見つけることからスタートします。そして、大学生・社会人となっていく過程で、「好き」なことが「得意」になり「強み」に進化していきます。
その際、「好き」から「強み」に進化させる過程で、コントロールするべきは次の3つだそうです。
①自分の特徴の理解
②それを磨く努力
③環境の選択
「①自分の特徴の理解」、これは自分の中の【TCL】を知ることですね。
「②磨く努力」とは、「好き」を「得意」「強み」に変えていく努力もあれば、苦手なことを克服する努力もあります。まだまだ若いので、興味があることにチャレンジすれば良いのです。
「③環境の選択」は、どこの大学や学部を選ぶかですね。ただし、勉強の環境だけでなく部活・サークル・バイトなどのプライベートの環境も大事です。そして、教授・先輩後輩・友人など「誰と過ごすか」も非常に重要な環境になります。
まとめ
志望校を選ぶ作業は、「①自分のTCL」を知り、「②何を磨くか」を決めて、「③そのための③環境」選ぶことになります。
どこの大学で何を勉強するかだけでなく、自分の「強み」を磨くために、「プライベートの過ごし方」や「どんな人たちと過ごしたいか」までイメージしなくてはいけません。
そう考えると、志望校選びが難しいのは当然です。18歳までに経験していないことまで想像して選択しなくてはいけません。
そりゃあ悩みますよね。
親としてやるべきことは、まずは悩む子供を認めてあげること。そして、親目線で子供の「好き」や「強み」を勝手に決めつけず、子供の「好き」に合わせて、子供の知らない環境(選択肢)をできるだけ多く知らせてあげることなのですね。
ありがとうございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?