孤高の存在になる必要はない
10月に異動し、もうすぐ2ヶ月が経ちます。
私はメーカーの営業課長です。
今回の異動で、課長になり8年で4つ目の課になります。
これまでも課が変わる度に、「リーダーシップのスタイル」を変えてきました。
理想のリーダーシップスタイル
私は、「理想のリーダーシップスタイル」とは、「メンバーに合わせて自分のやり方を変えること」と考えています。
「自分のやり方や流儀をメンバーに押しつける」のではなく、「メンバーの能力や意見を引き出し強いチームを作る」ことがリーダーの役割です。
これまでの3つの課では、①サッカーチームの監督、②サーカス団の猛獣使い、③高校吹奏楽部の顧問とそれぞれの課でスタイルを変えてきました。
リーダーとして新たな課題
さて、今回はどのようなスタイルで行きましょうか。
最初の1ヶ月は、メンバーの個性や意見、チームの持つ課題などを徹底的に確認しました。
また、私個人としても乗り越えたい課題が一つありました。
それは、「孤高の存在にならない」ということです。
前任の課では若手が多かったこともあり、「高校吹奏楽部の顧問」の役割を演じていましたが、結果としてメンバーとの距離感が拡がっていたのです。
こちらは、「部員と一緒に熱く努力し、高みを目指す部活の顧問」をイメージしていました。
しかし、部員(課のメンバー)からすると、やはり顧問(課長)は孤高の存在なのですね。
こちらから指示をする場面が増え、「課長と部下が一緒に汗をかいてやり遂げる」ということが少なくなっていました。
過度に尊敬される必要は無い
今回異動した課もメンバーは若く、また私自身も過去に担当した商品はのため、普通にやると「孤高の存在」になりかねません。
もちろんリーダーは孤独であり、メンバーと距離感を詰めすぎるのはよくありません。
とは言え、過度に尊敬される必要は無いのです。
「孤高の存在=過度に尊敬されすぎる存在」になると、メンバーから素直な意見が上がってこなくなります。
結果として、「メンバーの能力や意見を引き出し強いチームを作る」ことができなくなるのです。
孤高の存在にならないために
「孤高の存在にはならず素直な意見を引き出す」ために、まずは次の2つのことを試そうと考えています。
・課長からグループリーダーへ権限委譲
・非効率を歓迎する
これまでの3つの課では、課長が全てに関わることで一体感が生まれると思っていました。
しかし、それはメンバーの萎縮も生んでいました。
自分よりもメンバーの個性を理解しているグループリーダーに任せることで、その下にいるメンバーも力を発揮することを期待しています。
そして、もうひとつのテーマが「非効率を歓迎する」です。
これは、「ある程度遊びも必要」という考え方です。
最近は「働き方改革」とともに効率が優先されがちですが、少しくらい時間が無駄になったり、意見交換しながらトライ&エラーをする「遊び」も必要です。
私自身も効率を優先するタイプですが、これもメンバーを萎縮させる要因にもなります。
少々の「遊び」を尊重し、メンバーの力を引き出したいと思います。
最後に関連記事もどうぞ。
ありがとうございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?