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風通しが良くなる「雑談タイム」

最近、「普段から笑顔でいよう」と目元で笑うことを心がけていたのですが、「コースケさん、花粉症ですか?」と聞かれてしまいました(・・;)。

マスクで口元は見えないので、必要以上に目元を意識していたのですが、逆に不自然だったのでしょうね…。


さて、前回は「風通しの良い組織」について書きました。今回は、その手段となる「雑談」について考えてみます。


風通しの良い組織

「風通しの良い組織」には、次の2つのことが求められます。

① メンバー間の関係が、主従関係ではなく
「信頼関係」になっていること。

② 組織の「ルール」や「大事にする価値観・規範」
 が決まっていること。

組織の中には必ず上下関係は存在します。

大切なのは、その関係が主従関係ではなく、「信頼関係=相手の行動が予測できる関係」になっていることです。


2つ目の「組織のルール」とは、組織や個人の「境界線」が見えている状態です。

例えば、コミュニケーションにおいて「ここまでは頼んでOK・ここまで頼むのはNG」ということが分かる状態です。

業務においても「このやり方はOK・このやり方はNG」という線引きをすることで、「こうやったら、こういう風に返ってくるんだな」という「信頼関係」が築かれていきます。

そのためには、上司が部下を信頼するのは当然ですが、自分の境界線を開示することも必要です。

「課長はこのやり方・考え方はOKだけど、これはNGなんだな」ということが分かる方が、部下の皆さんもやりやすいということですね。


雑談タイム

「信頼関係」を築き、組織の風通しを良くしていくアプローチ方法として「雑談」があります。雑談を通じてお互いの「境界線」が見えることで、「信頼関係」が高まっていきます。

とは言え、気軽に雑談しづらい場合もありますよね。

若手や中途入社の方が「仕事中に気軽に話していいのかな」と心配になったり、「上司に気軽に話して良いのかな」とか、「上司が忙しそうで話しづらい」ということもあるでしょう。

私の課でも、「なんだか課長は忙しそうで話しかけづらい」という状況に陥っていました。

そこで、この状況を打開すべく雑談タイムを設けました。「毎日午後3時に体操しながら雑談する」というルールです。

体操するのは3分程度なのですが、この時間はみんなが席を立ち、思い思いに身体を動かしながら雑談します。

私も自分の席から離れて、ウロウロと毎日場所を変えながら日替わりでメンバーに声をかけるようにしています。

もちろん、忙しくて「今日は雑談はパス」という人は体操に参加しなくても構いません。


実は、「雑談タイム」と同時に「集中タイム」も設けましたが、これは定着しませんでした…。

仕事に集中するべく「3時から4時は自分の業務に集中、打合せなども極力入れない」というルールも作ったのですが、これは1ヶ月と保たなかったですね。

やはり、仕事よりも「息抜き」の方が定着するのかも知れないですね。(笑)


ちなみに、前回の記事でご紹介したTAO Partners 大城さんの会社では、「上司が忙しくしていて話しかけにくい」ということの解決策として、「CIT→ちょっといいですかタイム」があるそうです。これも面白い取り組みですね。


ザッソウ(雑相)

雑談に関連して、最近よく耳にするのが「ザッソウ(雑相)」です。読んで字の如く「雑談・相談」ですね。

倉貫義人さんは「ザッソウ 成果を出すチームの習慣」で、次のようにおっしゃっています。

・「報告・連絡」は定型化してしまえばよい
・「雑談・相談」に時間を割く

確かに、「報告・連絡」は定型的な内容を定期的に共有することが多いです。フォーマット化し、必ず共有できる仕組みにしておく方が効率的なのですね。

一方で「相談」は内容は多岐に渡り、タイミングも予測できません。だからこそ報連相の中でも「相談」にもっとも時間を割くべきということですね。

そして、倉貫さんも「日頃から話しやすい関係性であること」の重要性を説かれています。

日々の雑談はもちろんですが、ワークショップを開催したり、アクティビティを取り入れることも有効だそうです。

また、雑談の際に「YWT→やったこと・わかったこと・次にやること」というフレームワークも紹介されています。雑談の質が上がりそうですね。


これからも不自然な「笑顔」の克服しながら、「雑談タイム」にウロウロして風通しの良い組織を作っていきます。


ありがとうございました。


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