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集合天才とは何か? - #集合天才 中小企業 こそ手に入れるべき イノベーション組織 の奇跡(1) - #チームエルのチーム学

こんにちは。Team-L(チームエル)の堀越勝格です。

Team-Lでは、実戦主義のコンサルティングを、自動車業界からスタートアップまで、様々な業種にご提供しています。その中で、理想的な組織として、Team-L自身が実践しているのが「集合天才」です。

集合天才は、Collective Geneus(コレクティブ・ジーニアス)という英語からきている言葉です。日本のことわざでも「三人寄れば文殊の知恵」として知られている通り。凡人でも3人集まって相談すれば素晴らしいアイディアを生み出すことができるという意味です。

この考え方は、2000年台にインターネットで普及した「集合知」(Wisdom of crowd)にも通じる考え方。人類は何か進化したり成し遂げたり問題を解決するとき、人と議論し、アイディアを交換することで力を発揮することが、昔から行動原則に備わっていたのかもしれません。

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エジソンが作った「集合天才」の理想

集合天才で飛躍した企業として、トーマス・エジソンが作り出した米General Electrics(ジェネラル・エレクトリック社、GE)が著名です。

エジソンは数々の発明をしたことで知られていますが、ついにはノーベル賞を受賞しませんでした。そのことと、集合天才のアイディアが関係しています。

エジソンが作った研究所では、専門が異なる研究者たちが互いの才能を活かし、刺激を与え合い、力を合わせて発明を世に送り出していきました。

そのため、どれがエジソンその人の発明であるかは判別が難しく、またエジソン自身も、自分のみの功績だとの考えを持っていなかったため、ノーベル賞を受けなかったとされています。

「世の中に役立つものを作りたい」というエジソンのパーパスが研究所を作り出したとすれば、設立当初の研究所と後のGEそのもの、そして集合天才による成功が、トーマス・エジソン最大の発明と言えるかもしれません。

Googleが考えた集合天才リーダーによるイノベーション

現代の巨大企業も、集合天才を取り入れています。

集合天才を用いた短期間の成長で有名なのが、Googleです。Googleがイノベーションを維持し続ける組織に必要なリーダーシップについて、1人の天才ではなく「新たなアイディアを生み出す意欲があり、また、実際に生み出せる共同体を作ること」と定義しました。

パーパスに基づいてプロジェクトを定義し、責任や負担、担当を適材適所できちんと分割し、これをマネジメントしていくことが、イノベーションを継続するリーダーに求められる資質であるとしたのです。

同様の事例がAppleでも見受けられます。

Appleも集合天才で世界一の企業になった

Appleはスティーブ・ジョブズという天才に注目が集まりがちですが、その振る舞いを見ると、集合天才を作り出すリーダーシップそのものと言えます。

ジョブズは1996年にAppleに戻ってきた時、ジョナサン・アイブを見出し、コンピュータが核となる人々の生活を実現するための、デザインと使いやすさを伴うコンピュータとしてiMacを生み出しました。

iPod、iPhone、iPadと、その後生み出されていく製品も、デザインチームはアイブを中心に強化しながらも、ソフトウェア、ハードウェア、部品などに長けた人材を登用したり、企業買収を通じて集めながら、その理想を実現する製品を作り出していきました。

現在のAppleは、100年後に残れる持続的な企業へと変貌を遂げようとしており、CEOのティム・クックは、オバマ政権時代の環境保護庁長官で黒人女性化学者であるリサ・ジャクソンを登用しました。

ジャクソンの元には、少しでも温室効果ガスを減らせるアイディア、電力消費を抑えるアイディア、リサイクルを実現する論文などが毎日のように集まり、全社員がAppleを地球にやさしい会社にするために気にかけています。

中小企業にとっても、重要な考え方になる

世界の名だたる企業が「集合天才」のリーダーシップ、マネジメントを用いて、イノベーションを作り出している様子をご紹介してきました。

しかし、集合天才という考え方、そしてこれによるリーダーシップは、必ずしも大企業だけのものではありません。むしろ、中小企業こそ、集合天才のマネジメントによって飛躍していかなければならないのです。

次の記事では、集合天才を志すTeam-Lの社内で、日々、どのような働き方が行われているのかをお伝えし、中小企業が集合天才を取り入れるべき理由を考えます。

(つづく)

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