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群集心理がうまれる条件

これまでの記事

  1. なぜ発信を始めたか

  2. 群集心理の話をする前に

  3. 群集心理とは?


今回は群集心理がうまれる条件について。

なぜ
極端な思考に陥るのでしょうか?
なぜ
ある"正しい答え"一択で
それ以外は排除する
単純思考になってしまうのでしょうか?

3つの条件

  1. 社会とのつながりの欠如

  2. 原因のはっきりしない不安感

  3. 責めるところさえ分からない不満感

1. 社会との繋がりの欠如

フェイスブックなどのネット上のグループは
仲間には違いありませんが
それはあくまでも小さく小さく分断されたコミュニティーであり
実は誰とも人対人で結束している関係ではない。
常に携帯の画面から世界をみているつもりになっている私たちは
いつの間にか人と人との絆がどんどん弱くななり、
実は孤立してしまっている状態にあるのだといいます。


2. 原因のはっきりしない不安感

ロバート・マローン教授は
2019年のアメリカ選挙を例に挙げ
何か国民では抵抗できない大きな力が働いていて、
合理的とは思えないことが起こっているとみんなが感じた、
といいます。
そしてそれは
心理的苦痛に繋がり
慢性的な不安感に襲われる人も増えたようです。

これは米国の選挙といった大きな出来事に限ったことではないと思います。
同じように漠然とした不安を感じている人は
多いのではないでしょうか。


3. 責められるところもない不満感

感覚的に
これは間違っている
何か良い気がしない

と思っても
解消できない不満が溜まっている。


人との繋がりを失い、不安と不満が消えない


この状態
言わないけれど多くの人が抱えている
心のモヤモヤなのかな、と思ったりします。

特にこの2年を考えてみると

あれ

昔よく会ってたのに、今は全く連絡しなくなっちゃった。

結局誰も他人のことなんて気にしてないよな。

このLINEグループの中に、一番辛い時相談できる人何人いるかな?
、、、てか相談できる人、いる?

なんのために生きてるんだろう。

何となく長い間気分が晴れない。

何か変えなきゃな。

でも新しいことを始めるのは面倒だしこわいかも。

モヤモヤ

モヤモヤ。。

そのノーガードで不安定な私たちに
ある大きな「恐怖・不安の元」が現れると
それに取り憑かれたような状態になってしまう。
そこに絶対的と言われる解決策を提案されると

全て信じ込んでしまう。

という流れです。


溺れかけているところに
さらに大雨が降ってきたら
文字通り
藁をも掴む
のではないでしょうか。

その藁がどんなものだって
もうボロボロの体には唯一の救いなわけです。
そして
それ以外の事はどうだってよくなります。


人との繋がりを失い、不安と不満が消えない

そんな人々が
短絡的な思考に陥り、
ふと与えられた唯一の救いに縋る。

同じ状態の人が多くいると
自然と団結感が生まれます。


あの人も藁を掴んでいる
私もボロボロだけど
あの藁さえ掴めば
私は孤立しない
もう不安に思わなくてもいい
藁が全ての不満から救ってくれる

ある種の団結力を感じ
不安、不満が解消される訳です。

群集心理がうまれるには
何も特殊な条件は必要ないことが分かります。
むしろ
多くの人にありがちな普段の心理状況だからこそ
起こること。

人との繋がりを失い、不安と不満が消えない

さて
みんなで藁を掴んで群集心理が生まれると
一体どうなるのでしょうか。

その前に深呼吸。

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