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【140字小説】悲しい時には pattern A

”君が悲しい時には手を握るよ”

ヘッドフォンから好きなアイドルの歌が聴こえる。

「馬鹿みたい」

実際、今どん底の私の手を握ってくれないどころか存在すら知らないくせに。

そう思った刹那、ふいに左手に温もりを感じる。

飼い猫のシロがみゃあと鳴いた。


#140字小説 #短編 #創作 #小説 #猫 #スキしてみて #2話セット

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