【読書】名刺がわりの小説10選 2022
はぶらし/近藤史恵
星の子/今村夏子
彼女が最後に見たものは/まさきとしか
リカ/五十嵐貴久
ついてくるもの/三津田信三
木曜日の子ども/重松清
間宵の母/歌野晶午
白ゆき姫殺人事件/湊かなえ
ファミリーランド/澤村伊智
自滅/柴田よしき
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こんにちはー!!!
いよいよあと数日で今年も終わりですね。今回は2022年に読んだ小説の中で印象に残ったものを10冊、備忘録的に挙げさせて頂きました。
ちなみに今年は52冊の本を読みました。
なお私は、収納スペース・持ち運び・予算の関係から、単行本を買わず文庫本を買って読むスタイルです(作家さんにとっては悪い読者ですね…ごめんなさい)。なのでラインナップに最新作は出てきておりませんが、悪しからずご了承下さい。
私の今年の傾向としては、好きな作家さんの本をガシガシ読んだ感じになります。性格上、はまるとそればっかりになってしまうので…。でも「好きな作家さんがいる」ということはとても幸せな事だなぁとしみじみ噛み締めております。一昨年くらいまではどの作家さんがどんな話を書いているのかすら知らなかった私ですから…。進歩進歩♫
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以下は、今回挙げた10冊を読了後、Twitter投稿した感想です。140文字の制約と、ネタバレしてはいけないという思いからふわーっとした内容となっております(笑)
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最後に気になるトピックスを5点ほど語らせて頂きますと、
①今村夏子さんに出会えて幸せ
芦田愛菜ちゃん主演で映画にもなっていた「星の子」を本屋でたまたま手に取ったら、そこからもう今村夏子さんの虜になってしまいました。
掴みどころのない、でも引き込まれて読まずにはいられないお話の数々。軽妙な文体なのに根底には、暗さ悲しさ虚しさ不気味さが必ず漂っている(と私は感じる)。世界観が本当に好みです。
10選には「星の子」を挙げましたが、その他の文庫本も読破しました♫
②リカに取り憑かれた2022年
今年はなんと言っても五十嵐貴久さんの「リカ」シリーズにどハマりしました。現在7冊出ていますがこの1年で一気読み!
超人離れした肉体と狂った精神を持つストーカー気質のリカ。そのうえ狡猾で大胆で一途で…ねぇ、何なの?なんで撃たれても死なないの?絶対人間じゃないよね?どんな体臭なの(リカが興奮すると酷い悪臭が辺りに漂います)?もう突き抜けすぎてて訳がわかりません(笑)毎回登場人物がめちゃくちゃ死にます。「今回のお話ではいったい何をやらかしてくれるんだろう」ってワクワクしている自分が怖い。
そして読了ツイートをTwitterにUPすると作者の五十嵐貴久さんが必ずいいね♡をくれるのも個人的にテンション上がりました(こまめにファンの感想をチェックされてるんですね)。
③こんな重松清さんもおるんや…!
重松清さんは私の読書ラインナップの中でもトップクラスの良心的癒し的存在です。例えばホラーやサスペンスを読んで心が闇モードになった後は、重松清さんの作品を読むことで一旦リセットされるというか。現実の世界で「どうせ人間なんて信用できねーよ」とやさぐれた気持ちになった時にも、「もう一度人間を信じてみよう」「みんな頑張って生きてるんだ」「人間万歳!」と思えるというか。私が闇堕ちせずに済んでいるのは重松清さんのお陰と言っても過言ではないです。←大袈裟(笑)
そんな重松清さんの新たな一面と出会えた「木曜日の子ども」は凄く印象に残りましたね。このようなダークサイドのお話も書かれるんだという新鮮な驚き。そして何より先が気になって、会社の昼休みにずーっと読んでた記憶があります。凶悪な少年犯罪がテレビの中の出来事ではなくあれよあれよと自分ごとになっている恐怖!お子さんをお持ちの方は一度読んでみて下さい。
④湊かなえさんはやはり凄かった
正直に申し上げると、私が昔初めて手に取った湊かなえさんの文庫本がたまたま私の好みに合わなかったのかあまり引き込まれなくて…。それ以来勝手に「湊かなえさんって有名だけど私には合わないんだなー」って食わず嫌いしてた時期があったのです。
ですが今回10冊の中に挙げた「白ゆき姫殺人事件」を始め、「母性」「贖罪」「ポイズンドーター・ホーリーマザー」などめちゃくちゃ!面白い作品が沢山ありました。再チャレンジしてみて良かった!私グッジョブ(いや、グッジョブなのは明らかに私ではなく湊さん)!
物語の構成やトリックも勿論素敵なのですが、やはり私は登場人物の描写が凄いと思います。自分や自分の周りの人にもありそうな、嫌な部分や弱い部分が非常にリアルで。だからこそ作品の世界にのめり込めるという。
⑤澤村伊智さんの作品にハズレなし
ホラー映画「来る」を観て、それから原作である「ぼぎわんが、来る」を手に取り澤村伊智さんを知った私。この、比嘉姉妹が出てくるホラーシリーズにどハマりしたもので、澤村伊智さんと言えば“ホラー”のイメージだったのですが…。
今年読んだ「ファミリーランド」はSF色が強くて驚きました。遥か未来ではなく現在の延長線上に確かに存在しそうな未来を綴った短編集です。介護、葬儀、選択出産、リモート監視、家庭用介助ロボット…。テーマがもう…リアリティありすぎて震えてきます。そしてテーマだけでなく文章も素敵。お話の中に生きる人々の心理や行動が必然的というかすんなり理解できてするする読めてしまいます。オチも勿論一捻りあって面白い。
澤村伊智さんのお話は本当にどれもハズレがなくて凄いなぁと改めて思いました。
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そんな訳で今年も楽しい読書ライフを送れて満足です。
本屋さんの中のコーヒーショップで読書する…という憧れのお洒落(?)読書スタイルにもチャレンジ(?)出来ましたし♫
さて来年はどんな本との出会いが待っているかな?
おしまい
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