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#火星
【1話完結小説】君に贈る火星の(408文字)
僕が初めて君に会ったのは布団工場の1番奥、鍵のかかった檻の中。
君の背中には純白の大きな羽根があった。暗い工場で、君の周りだけがキラキラ光ってた。
君の大きな羽根からとれる羽毛で、布団工場…いや、それどころか僕らの村は成り立っていた。軽くて暖かいと評判の羽毛布団で、貧しい村は糊口をしのいでいたんだ。
君の羽毛は何度抜いてもすぐ再生する。でも羽毛を抜かれるたび、君は痛みに顔を歪めていた。
夜
僕が初めて君に会ったのは布団工場の1番奥、鍵のかかった檻の中。
君の背中には純白の大きな羽根があった。暗い工場で、君の周りだけがキラキラ光ってた。
君の大きな羽根からとれる羽毛で、布団工場…いや、それどころか僕らの村は成り立っていた。軽くて暖かいと評判の羽毛布団で、貧しい村は糊口をしのいでいたんだ。
君の羽毛は何度抜いてもすぐ再生する。でも羽毛を抜かれるたび、君は痛みに顔を歪めていた。
夜